江戸川乱歩異人館 1 (ヤングジャンプコミックス BJ)
江戸川乱歩作品を知らずに、この作品を読む方はおられないと
思うが、念のために申し上げる。
この巻に収録されている「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「D坂の
殺人事件」「魔術師」これらだけでも一読されることをお勧めする。
その方がよりこの作品を楽しめる。
江戸川乱歩の持つ、淫猥で嗜虐的、エロティックな雰囲気を
損なうことなく、作者独特の味付けもなされている。
しかしそれは不愉快ではなく、むしろ愉悦ですらある。
人間椅子の結末にあたっては、予想を覆される形で非常に
驚いた。これもまた一つの解釈だろうと思う。
登場人物の設定が独特であるため、好みが分かれる作品かもしれない。
だからといって星を一つ減らすほどの欠点でもない。
個人的には作中に今一度、江戸川乱歩自身の登場を願いたい。
決して児童向け作品では見ることのできない江戸川ワールドが
独自の観点から展開される面白さ、それがここにある。
元来江戸川乱歩作品とはこうであったのだと、再確認した。
エリーゼのために
まだまだ筋少の良さは残っているアルバム。1「人生は大車輪」の歌詞がとても好き!(前向きになれます。)2「世界の果て~江戸川乱歩に~」はタイトル通りの筋少らしい作品。(ピ~という効果音が面白いアイディアだと思う。)3「ソウル コックリさん」は初期の筋少を彷彿させる面白ナンバー。
4「戦え!何を!?人生を!」までは一気に聴けると思います。7「スラッシュ禅問答」はスラッシュメタル調(?!)の新しいパターンの曲。(結構笑えます。)ただ、途中でホンワカサウンドが入ってしまうのと、より大衆路線が強くなってきた(ジャケット等も含む)のが個人的には残念。
HORRORS OF MALFORMED MEN : 江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 [DVD]
本作DVDがリリースしているのに遅れて気付き、慌てる者1名。(08.1現在)
かつてサンプル版が流出、一部の間でのみ家庭内鑑賞が可能だった時代から、
ついに「奇形人間」一億鑑賞時代がやってきた!!
ファミコンお茶の間進出並みの事件だ。
もう観ていても、他から笑い声はいつもの場面で聞こえてきません、
いつ泣くも笑うも貴方の自由。
由利&大泉両氏登場(上田吉二郎氏も含)で笑える以外は薄れた記憶を取り戻すように静かに観ました。
乱歩好きだった石井監督も、鬼っ子扱いなこの作品がピュアにリスペクトされる機会を嬉しく思う事でしょう。
各ご家庭でじっくり観ていきましょう!!
万歳!!
失恋殺人 [DVD]
普通に良い作品だと思います。
映像クリエイターの作品ではなく、映画監督の作品って感じです。
変にアートっぽくもなく、意味不明なところもないので、イライラすることもありません。
濡れ場も、一応、胸を露出しましたって感じではなく、いい脱ぎっぷりだと思います。
宮地真緒の今後に期待します。
D坂の殺人事件 [DVD]
諸兄ご指摘のとおり、真田がイイ。
押さえ気味の演技とセリフがむしろ彼の内面世界を大きく押し出して映像に出ちゃってます。
しかしそれは彼のポテンシャルあってこそ。一般にはこれを指して『迫真の演技』と云うかと・・。
それと小林少年の三輪ひとみ。大女優ですからウィキペディアで検索くださいって知ったかですが
姑獲鳥の夏を観るまで知りませんでした。完璧な死体姿に惚れました。あの映画で一番印象深かったです。
あのシーンだけで他の作品も観たいと、それも本作を買った大きな理由です。そして完璧な美少年姿に
二度惚れました。
亡き実相時監督。最近の映画の中で『日本家屋撮ったらピカイチ』ではないでしょうか。セットを
作れる予算があるのも大きいですが。
作品自体は『屋根裏〜』のストーリ/豪華キャストにやや軍配ですが、本作とセットでBOX化すべきです。
素人の勝手な感想で恐縮ですが近年、日本男優(しかも演技派と名高い)はハリウッドだかオスカー
だか存じませんが『演技が大きい』とみえます。日本の男っていつからそんなに泣いたりわめいたり
一点を凝視したり表情豊かになったの?カッコわる。『欧米かっ』て突っ込んでしまいたいです。
TVドラマのキ○タクさん(ファンの方スイマセン)も、いちいちどっか見すぎですよ。そんなに
つくらないでもいいです。新宿コマの舞台見てるみたいです(新宿コマの舞台が駄目だなんて事
ではありませんので)。批判は極力しない様に努めてますがつい云いたくなりました。