げんしけん2 第5巻 [DVD]
第9話は原作よりも深く掘り下げた笹原の就活模様を描いている。面接時に心にもないありきたりなマニュアル回答をした他の学生を鼻で笑った笹原、その時の事を面接官に指摘され口ごもり答えられなかった。嘘をついて他人に良く見られようと取り繕う事に疑問を抱きつつ、では自分はどうなんだ? 自分はどうしたいんだ? と自問自答を繰り返す。その迷いを見透かされたかのように志望企業から落とされる日々が続く。私生活では周りの友達が次々に進路を決め、ほのかに想いを寄せる女の子には遠回しに付き合えないと言われてしまう。そしてそれを振りきるかの様に自分のありのままの姿を面接にぶつけようとする。自分が考えている事や今までやってきた事を素直に面接官に伝える、しかし冷たく的確に否定されてしまう。結局それは誰にも求められてはいなかった、笹原のオナニー以外の何物でもなかったのだ。土砂降りの雨の日に真っ暗な部屋でエロゲーを黙々とやり続ける笹原、イヤホンの中ににあえぎ声が鳴り響く。次第に好きな女の子を思い浮かべオナニーをする。そこで場面が変わりEDが悲しく流れる。一人の不器用で実直な青年のモラトリアムを静かに激しく、そしてどうしようもない惨めさと虚しさと焦燥感を描いたこの話は原作よりも残酷でリアルだ。
ラーメン天使プリティメンマ (MFコミックス アライブシリーズ)
げんしけんのスピンオフにあたるこの作品。
ラーメン屋の主人公のもとにラーメン天使降臨。
その力でおいしいラーメンを作るお話。
中身の演出は若干エロめ。
広義にいえば、ラブコメですかね。
原作ファンなら、読んでみてはいかが。
げんしけん DVD-BOX
原作ファンも納得の第1期アニメシリーズがついにBOX化!いやぁ、初めて見た時は大学4年でしたが、今はもう社会人2年目・・・。原作にしても、この第1期アニメシリーズにしてもそうですが、今改めて見ると、もう一度学生時代に戻りたくなりますよね・・・。
この作品は、学生時代に観るのが一番楽しめると思いますよ。僕も大学生時代に観ることができてホント良かった。OVA・第2期と、ファンの期待を裏切る出来であっただけに、この第1期の良さが余計に際立ってきます。
何のために進学したんだろう?学生という名のモラトリアムに浸って遊び呆けていていいのだろうか?自分のやりたいことがわからないのに、何をがんばれっていうのだろう?いや、ホントはやりたいことは分かっているけど、自分にはどうせ不可能なんじゃないだろうか?恥ずかしい事なんじゃないだろうか?
かつての自分も含め高校・大学という時期は、社会人という段階を目前に初めて自分の生き方について真剣に、嫌になるくらい悩み尽くす時期だと思います。この作品は、そういった悩みに答えを出すための一助になりうる作品だと思います。僕はこの作品を見て、肩の力が抜けて、冷静に自分のやりたいことと向き合うことができる心境になりました。EDの『びいだま』を聴くたびに、あのころを思い出します。
現在学生であるという方にこそ、この作品は見てほしい。そしてこの第1期が面白いと感じたなら、是非原作も読破していただきたいです。価格も良心的ですしね。
のみこのNomical Hystery Hour!
久しぶりのアルバムと言うことで期待していたがちとがっかり。トラック数の約半分は寸劇でタイトルからコンセプトアルバム的なイメージを想像してしまうかもしれないが唯曲間をぶった切ってテンポ悪くしているようにしか感じない。ドラマCD+ベストアルバムとかそんな風に割り切れば曲自体はシングルを網羅してるしショートコント部分も出来が悪い訳でないので楽しめるかもしれない。