メシ喰うな
20数年鰤に聴いたけど、やはり当時と同じ印象でした。かっこいいアルバムと言うより、凄いアルバムてな感じです。当時も今も町田氏の名ばかりが取り上げられてるけど、INUと言う1つのバンドとして聞くと、メンバー各々の演奏レベルは尋常ではないと思う。この演奏レベルならメジャーデビューも納得!パンクとかロックとかの枠で評価せず、1つの作品(言葉を音で表現し、また音を言葉で表現する)一曲一曲の世界を覗いてみては如何ですかね。。。
頭を無にして聴きたいアルバムです。
猫にかまけて (講談社文庫)
猫好きには言わずもがな、そうでない方にも、充分に読み応えのあるエッセイだと思います。
猫達の写真ページも多く(すべて美しいカラー)、きれいで見ていて飽きない。
厚みがありましたが、文章は大変読み易く、文字も大きめで目も疲れませんでした。
私はこの作品が初町田康で、小説の方はアクが強そうで今まで
敬遠していたのですが、読んでみたいと思うようになりました。
ヘッケのエピソードを読んで、心打たれました。
小さな命の尊さ、美しさ、町田さんの眼差しに触れ。
ココアの療養中、著者と家人との食事の場面で、自分にもおぼえのある感情が書かれていました。
ずっと胸にあったものを、町田さんの一言で解かれた思いがしました。
ずっと誰かにそう言ってほしかったんです。
猫達の死を通して、町田康という人の心に、少し触れた気がしました。
猫達それぞれのエピソード、その中での町田さんの想いに触れて笑い、泣きながら
読み進めるうち、心の中をゆっくりと浄化されてゆくような感じもして。
この人、凄い。
ユリイカ2010年11月号 特集=猫 この愛らしくも不可思議な隣人
臆病なのに唯我独尊というのが猫の印象です。
ちょうど文学者と同じではないでしょうか。
愛玩動物としての猫だけでなく、
猛獣の小さいのとしての猫の一面を見いだすことができるかもしれません。
まず「くるねこ」などの漫画を見てはいかがでしょうか。