ザ・ローリング・ストーンズ〜「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の聴き方が変わる本
ストーンズのいろんな曲を英国の歴史や当時の世相を絡めて新解釈するのかと
思ったらそれは冒頭の「ジャンピン」だけで、あとはストーンズ結成から72年までの
足取りをたどる本だった。ずっこけたけど読む内に文章の面白さにグイグイ引き込まれ
半日足らずで読んでしまった。
この人の文章はある意味アマチュアっぽくて英国の歴史も勉強しました感が強く
稚拙な印象も受けるが、専門家気取りの素っ気無い文章などよりとっつき易く
いろんな人に伝えたいという熱気がグイグイ伝わってきて引き込まれる。
子供の頃からストーンズ好きだった私としては知ってることが多かったが
思い入れたっぷりな部分と史実のバランスが絶妙なので楽しく、
恐らく何度も読み返す本になるだろう。
惜しむらくはBジョーンズの死、Mテイラー加入、ハイドパーク、オルタモント
あたりはストーンズ史で最もエキサイティングな部分なのでそこはもっと書き込んで
欲しかった。あと最後の対談はいらないと思った。
カバーの絵がとっても可愛い。続編を希望。
パフォーマンス/青春の罠 [DVD]
ミックの映画出演作としては一番いいかも知れません。ネッドケリーもいいですが、こっちのほうがローリングストーンズのミックって感じがよく出てます。フリージャックなんていう、とほほな映画にはもう出ないでほしいですね。
MAGIC~Kiyoshiro The Best
通夜に参列していた「教授」と、
当時超人気だったテレビ番組内で、ド派手な衣装と化粧をして
キスをしたことが、とてつもない衝撃でした。
その曲をあらためて聴くと、
こんな歌詞がありました。
「人の目を気にして生きるなんて下らないことさ」
それに影響されて、ずっと夢を見てる「デイドリームビリーバー」もいるだろうし、
それにも関らず、俺みたい普通の「サラリーマン」になっちゃった「パパ」もいるだろう。
毎日が忙しい。そしてこんな突然の訃報、でも
この愛は変わらない、この愛は変えられない。
「反骨のロッカー」って形容詞でワイドショーは取りあげているけど、
この人の魅力はそれだけで無いことを証明して余りある
初期ソロワークスの編集盤。
感謝します。
ミック・ジャガーは60歳で何を歌ったか (幻冬舎新書)
本書で採り上げるミュージシャンは、ミック・ジャガー、ジョン・フォガティ、エリック・バードン、ポール・マッカートニー、リー・ヘイズルウッド、ロジャー・マッギン、ディオン、ブライアン・ウィルソン、リンゴ・スター、シルヴィー・ヴァルタン、エルトン・ジョン、アル・ジャーディン、グレアム・ナッシュ、そしてボブ・ディランの14名。各自の最近の作品(ディランの場合のノー・ディレクション・ホームのように必ずしも最新作ではない)に焦点をあてつつ、現在の彼らの表現活動の苦闘、そこに至る軌跡、若き日のエピソード等を交えて綴った200頁足らずの本で、ロック・ファンならあっという間に読めるだろうが、その内容は充実している。まず、人選がしぶい。シルヴィー・ヴァルタンには全く意表をつかれた。恥ずかしいことだが、リー・ヘイズルウッドとディオンは本書で初めて知った。そして多くのミュージシャンを現在進行形で追いかけてこなかった私には大いに勉強になり、刺激を受けた。60、70年代に一世を風靡したロック・ミュージシャンが老境を迎える、まさに彼らの全盛時代には予期し得なかった展開。しかし、既に他界した人を含めて上記14名が60歳を過ぎても創造的な活動をしたこと、あるいは現在もしつつあることには大いに勇気づけられた。いつまでも老ミュージシャンに幸あれ、そして人生の良き先達であってほしいという読後感を持つ、いい本です。
レコード・コレクターズ 2010年 06月号 [雑誌]
特集記事は相変わらず良いです。
後ろからはじまるディスクレビューについて。
・以前より文字を大きくした、国内盤の解説者を記載するようになったのは良くなった点。
・肝心要のジャケ写真が小さくなり、ジャケ写真で判別するという、今までの読み方ができなくなったのは大きくマイナス。
・再発盤中心の雑誌なのに、ジャケ写真が小さく、見つけにくくなったので買い漏らすことが増えそう。
・国内盤と輸入盤の境がわかりにくく、これも不満点。
レイアウト次第だと思いますが、文字を大きくしたことでこんなに見にくくなるとは思っていませんでした。
特集などの誌面はますます充実しているだけに残念です。