新ブラックジャックによろしく 9 (ビッグコミックススペシャル)
この第9巻で新ブラックジャックによろしくは完結です。
話の展開上、今後続編が描かれることはおそらくないでしょう。
原稿料問題で表紙が描かれていませんがそういうデザインだと思えばあまり気になりません。
それよりもストーリーがあっけなく終わってしまうことに物足りなさを感じました。
主人公は仲間や先輩や女性に好かれているのにもかかわらず本人は精神的に孤独なまま去って行くラストです。
主人公の気持ちに共感できず、理解もできません。「君は一体何を考えているの?」と主人公に聞きたい位です。
登場人物たちの「(どうせ人は死ぬのに)医者とはいったい何なのか?何のためにいるのか」というのは
手塚治虫のブラックジャックの発言そのままです。結局そこに戻るのかという感じでした。
ラストではもっとドーンと感動させて欲しかったですね。
ただ近藤夫婦は全編通じて面白かったです。
海猿 UMIZARU EVOLUTION DVD-BOX
私は基本的に邦画、日本のドラマは観ない(役者の演技、技術的に未熟な為)のですが、この海猿については1話から最終話まで観ました。
映画の海猿が意外といっては何ですが、配役がよく、また、映画として良く出来ていたことからそのままの流れでドラマへ。
ドラマといえば、1話目は面白くてもその後が続かなかったり、アイドルものの劇画的なものだったりという印象が有ったのですが、このドラマの場合は1話から最終話までストーリーも一貫性があり、また、映画と映画の繋ぎとして海保達のバックグラウンドを上手く描写していました。
久々に良いドラマに巡り会えたと思います。
成金
前作拝金に引き続き刊行された本作「成金」
内容については興を削ぐので詳細述べないが、前作と比較して言い回し等の技術面においては進歩がが見られたように思う
物語への入りについてもあえて主人公である堀井健史の登場を遅らせてサルこと広野悦雄がチーム入りするまでのシーンを描くことで、チームの周辺人物の物語における役割が自然と頭に入るよう工夫されている
またこれについては主人公が特別な存在であることを印象づける効果も十分あった
しかしながら続編ということを差し引いて考えても他のレビュアーも指摘されているとおり、先が容易に読めてしまうという点において陳腐であると言わざるをえないのは残念であった
この構成の拙さは小説にとって致命的であるため、本作は前作と比しても評価を低くした
ただし著者が実体験に基づいたエッセンスを小説という媒体によって表現しようという試みは面白いと思うし、私自身経済小説が好きな分野であることも手伝って話の素材という点においては興味深い内容であった
この点においてレベルアップした次回作に期待したい
蛇足だが、一部レビュアーにとって著者(および出版社)の商業主義志向が忌避の対象となっているようだが、私は少々著者に対する色眼鏡がすぎるように感じられる
売れてなんぼの姿勢で書こうがどうしようが著者の勝手であり、我々読者にとっては純粋に作品が一読に値する何かを得られるかどうかのみが大切なことであると思う
やや厳しくいえば本作のような出来で次回作以降進歩が見られないのであれば、いくらマーケティングが上手くとも早晩飽きられ見向きもされなくなるであろうから、作品を世に出したこと自体への批判は必要ないのではないだろうか
LIMIT OF LOVE 海猿 スタンダード・エディション [DVD]
いろいろ批評されていますが、映画とドラマを見続けてきた私としては
ベタな展開であろうが何であろうがハッピーエンドで良かったと思ったし
見終ってとてもすっきりした映画でした。俳優さん達の演技についての
批判をしている人を見ましたけれど 仙崎大輔役の伊藤さんはすごく素敵
だったし演技もよかったですよ。
海猿 [DVD]
本作品は今春公開された「LIMIT OF LOVE 海猿」で完結した「海猿」シリーズの第一作目の作品です。本作品は潜水士の訓練生を題材にしたものになっています。
仙崎が工藤の死を乗り越えて潜水士へなろうとする所、遭難した仙崎、三島を助けに行こうと訓練生生達が教官達に懇願する所、助けに行くシーンは感動ものです。また、この映画を見ると海の怖さ、自然の怖いと再認識されます。
「LIMIT OF LOVE 海猿」だけを見て感動した人は絶対見て欲しいです。本作品を見ると更に感動すること間違い無しです。