悪人 スタンダード・エディション [DVD]
犯罪、忌むべき行為だが、その多くが責任すべてを犯人一人に押し付けることができぬ背景を持つ。それだけに世の中の悪を根絶することへの絶望が我々を包む。さまざまな個人のさまざまな負の「気」が誰かの上で凝り固まったとき、悪が生じる。被害者には可哀想だが、自業自得、因果応報という言葉も脳裏にちらつくことだろう。こんなもやもやとした現代のどこにでもいそうな、そしてどこか得体の知れない主人公清水祐一を妻夫木聡が好演した。主人公なのに人間としての存在感が希薄な難しい役どころだ。彼が運命に翻弄され、のたうつ姿はひりひりと心に痛い。さらに作品に深みを与えたのは深津絵里が演じた馬場光代の生き様。小さな世界の中でもがき、やっとつかんだと思った幸せが急転直下出口のない、絶望的な愛に変わっていく。二人の逃避行譚が放つ強い悲壮感を受け止めるには観る側にも気力が必要だ。「どうしてこうなってしまったのだろう」という二人の声にならない声が我々の心を突き刺す。短絡的な言い方を許してもらえば、現代は「悪」を容易に増幅させる危険な時代、作品中に描かれたエピソードがそれを裏打ちする。そんな現実に辟易しそうになる心に、被害者の父親が吐いた言葉が沁みる。冷え冷えとした胸中にもたらされるかすかな希望。この作品、なかなか侮れないものを持っている。
prints(プリンツ)21 2009年春号 特集・玉木宏/佐内正史 [雑誌]
66ページにわたって玉木クンの特集が組まれています。写真はごくありふれた住宅街で撮影されていて、身近な存在であるかのように感じられるものでした。これから公開の映画やドラマに関するコメント、現在出演中のCMのページなど玉木クンのタイムリーな情報もあり、ファンなら楽しめる一冊だと思いました。
SWITCH vol.26 No.6(スイッチ2008年6月号)特集:深津絵里[女優の佇まい]
たぶんこれを読むと深津絵里さんをより好きになる方が増えるのではないでしょうか。特に女性層に。
舞台『春琴』が中心ですが近年のインタビュー物のなかでは濃ゆくてなかなか興味深いです。
写真もナチュラルな感じが出ていて素敵ですね。多少カメラマンの色が強いですが。
他の女優のセレクトもなかなか渋い。蒼井優は余計かな?
恋ノチカラ4巻セット [DVD]
最初は期待せずに第1回目の放送をみていたら、とっても共感できるところが多く、めったにビデオを撮ってまで見ることがなかったのに、最後まで欠かすことなく見てしまいました。それに西村雅彦さんや坂口憲二さんなど共演者がいい味出してますよね。こんな会社があれば私も働いてみたいし、きっと会社に行くのが楽しくて仕方ないですね(^^)