江(ごう) 姫たちの戦国 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
これまでの時代考証優先的な大河が大好きです。ただ、歴史『ドラマ』であるかぎりは、歴史的な推測、憶測、仮説、作り事があっても、それはそれで良いとします。
時代考証があって、客観的に通説とされる筋書きのドラマがあったとしたら、観たいですか?
ファンタジー大河とも呼ばれる今回の江〜姫たちの戦国では、江姫の守護神として信長公がたびたび登場したり、羽柴秀吉が江姫の後ろに信長公の威光を感じとったりするなど、心象的な場面が多くあります。
時の天下人秀吉への対応など、誤れば後がないことなど、当時の姫様方は重々承知のうえで、自由奔放に振舞えるなど、それはもう、夢のような世界。
そこまで承知でも、3姉妹を演じる女優さんさん達、お市様など、美しいこと。
また秀吉の女好きの表現も現代的なだだっ子。
それでも、妻子憶いの柴田勝家、ねねにあまえっぱなしの秀吉なんて、ありえね〜と思いつつ、納得できる。
『へうげもの』という、かなりのSF的時代漫画があるが、この江はまさるともおとらない。
江姫を取り巻く戦国武将模様、ファンタジー大河。十分に楽しめて、日本の歴史に取り組むきっかけを沢山提供してくれそうです。期待大。
ゴッドタン~キス我慢選手権 完全版~ [DVD]
セクシー・アイドルがせがむキスを、芸人がガマンするアドリブコント。
設定やどう展開させるかはほとんど出演者まかせなので、
「嬉しいような、テレるような、でも番組なので盛り上げないといけない」という
芸人さんの色んな葛藤が楽しめます。
劇団ひとりさんだけ突出した芝居で盛り上げるので、
結果的に「劇団ひとりのための舞台」のようになっています。
特に2回目の彼の迫真の演技には感動すら覚えます。オチは別として(^^;
個人的には、特典映像はホントーにおまけレベル。
「本編81分+特典映像16分」とボリュームが物足りない気もします。
しかし、
数ある劇団ひとりさん関連DVDの中でも
本作はファンが必ず見ておくべき最も重要な商品の一つと思います。
For You (初回限定盤)
ファン待望のスローバラード。
物悲しく、叙情的なメロディーが耳に残ります。
歌い方は相変わらず、ブレス多めで、サビも力が入り気味なので、
耳に心地よい声、というには、まだまだ今後の成長が期待されます。
「他の人を好きになって、ごめんね」と、女性の視点から語られています。
自分が浮気しておいて、悲劇のヒロインのように、高らかに歌うのは、
何か違う気がして、感情移入するのが難しい歌詞です。
DVDは、TVの街角ロケ番組のように、横浜をブラブラして、
お店に入ったり、おしゃべりしたり、ゆるい展開になっています。
「愛を探す」といいつつ、何枚も写真を撮るだけで、
何が「愛」なのか、一般人には、その意図がよくわかりません。
(裏に、深い意味があるのかもしれませんが、解説もありません)
難しく考えずに、ゆりしーと横浜デート気分を楽しめばいいのでしょうか。
ゆりしーファンとしては、楽しければいいのでしょうが、
「歌」のオマケDVDとしては、なんか微妙な感じです。
「歌」を売りたいのか、「歌以外の部分」で楽しませたいのか、
狙う方向性が、よくわかりません。
過去2作品と比較しても、今回の出来が最高だとは思えず、
次回以降の成長に期待して、あえて辛口の評価とします。
KON’S TONE?「千年女優」への道
かも?と今読むと思う。
いやあのアニメ界を舞台にした恐怖のエピソードだけってわけでなく。
当時は戦記の名にふさわしい「パーフェクト・ブルー」製作日記の戦いぶりに(何と戦っていたかはあえて伏せますが)「怖ッ」と思っていたのですが、しかし必然性のある不幸の連鎖は実は・・・と、まだ生まれていない「東京ゴッドファーザーズ」の萌芽も見ることが出来たり、不思議なことに今読むとまだ企画すらなかったであろう「妄想~」や「東京~」までフォローしている不思議な本です。