ジェノサイド-ナチスの虐殺-ホロコーストの真実 [DVD]
最終的解決ーその無機質な命令に600万人の人命が失われた。
ただ、絶句あるのみの悲劇です。ナチスに支配された、すさまじい環境の中、それまでの人としての生活は踏みにじられ、人間性を失っていかざるを得ない人々の中にも生きるため、明日への希望をつなげるために戦い続ける魂の高潔さを感じました。
ただ動物のごとく駆除され続けた彼らの苦悶は想像を絶します。
人とは何かを考えさせられました。ご覧になった後で、フランクル著、夜と霧の購読をお勧めします。
ジェノサイド
圧巻です。ずば抜けて凄い本です。今年のナンバー1の予感。
本書は日本、アメリカ、コンゴという3つの地域をまたぎ、創薬・アメリカ政治・傭兵の戦闘という3つの舞台がそれぞれ交差し物語を織りなす。
本書に出てくる要素を見ると、新薬開発、インテリジェンス、アメリカ政治、傭兵の戦闘、アフリカ問題(内紛)、ジェノサイド、少数部族、人類進化、カニバリズム、情報セキュリティ、言語といった幅広い要素が深く惜しげもなく出され、しかも周到にリアリティが確保されている。そこに父と子という人間模様・想いが織り交ぜられ、物語に厚みを与えている。
本書の内容をもってすれば、良質な長編小説が3冊はつくれたはずだ。
冒頭に抱いていた予想は途中で見事に覆され、僕の想像を超えた展開で物語は進んでいった。タイトルの「ジェノサイド」は読み進める途中で、なるほどこれしかない、と納得。
しかし・・・読んでいて辛い個所が何度かあった。
著者の圧倒的な筆力もあり、読者も登場人物と一緒に人間の極限状況に連れて行かれる。
残酷な描写もある。人間の一番醜悪な一面が描かれている。「子供がひどい目にあう場面なんて想像もしたくない」と強く感じる人や、そういった描写が本当に苦手な人は読まない方がいいかもしれない。
ただ、本書は単にインパクト重視で外道の描写をしているわけではなく、これは私たち人間に対する重大な問題提起であると感じた。なぜ、我々は戦争を止められないのか。なぜ、互いに殺し合うのか。私たちの安全は、実は非常に危ういところにかろうじて存在しているのではないか。かくいう自分自身の中にも、そういった負の片鱗は存在するかもしれない。
お手軽な博愛主義で簡単に“平和”を結論付けるのではなく、本書を読むことによって、読者はそういった問題に真剣に向き合うことになる。というか、突きつけられる。
本書は構想20数年、著者渾身の作品。約590ページあり、文字・行間・質・エンターテイメント性、いずれもギッチリつまっている。重たいテーマを取り扱っているが読後感は良く、未来には希望を感じることのできる本。こんなに凄い小説をつくってしまうなんて、この作者の頭の中(構成力)はどうなっているんでしょう??
おすすめします。
流星のロックマン2 ベルセルク×ダイナソー(初回生産:「トライブアタックカード」“ジェノサイドブレイザー”同梱)
ロックマンエグゼシリーズの流れを組む流星のロックマン待望の第2作。3バージョンだった前作から今回は2バージョンに。通信すれば違うバージョンの要素も手に入るので買う方としてはこのほうがありがたいです。
エグゼシリーズを受け継ぐ作品だけに前作は戦闘などの評価が分かれましたが、個人的には何もかも楽しめたので続編は大歓迎です。ただ、依然としてネットや友達同士での通信を前提にしたブラザーバンドシステム(しなくても楽しめますが)が中心なので、そういう環境にない人にはどうかなと思います。あと前作のボリューム不足が改善されていればいいのですが…。
ベルセルクxシノビの方も書かれていますが、前作は出来の割りに値下がりが激しかったので今回はそうならないでほしいですね…。
PCゲーム『俺たちに翼はない』オリジナルサウンドトラック
まず俺つばのプレイを思い出しながら一通り聞く。
シーンを思い出しにやにや。
次に歌詞カードに載ってる王雀孫さんの解説(?)を見ながら一通り聞く。
「へー、こういう背景がー」とか感じながら、歌詞カードの王さんの文章を楽しみながら、もう一週。
王信者の私にとっては、たまらないサントラでした。ありがとうございました。
曲は全部好きですけど、お気に入りは香田亜衣のテーマ「あい☆とら」とイーグル編ED「微笑みジェノサイド」です。
ガンドッグゼロ リプレイ アゲインスト・ジェノサイド (Role&Roll Books) (Role & RollBooks)
世の中に数多くリプレイはありますが、これほどまでにストイックなTRPGリプレイがほかにあったでしょうか!(笑)
ガンドッグゼロ初のリプレイ本ということで購入しましたが、とにかく「おっさん」の哀愁が漂う、かっこいいリプレイでした。
これまでのTRPGリプレイでは、なにか物足りなかったと思う人には、ぜひ読んでもらいたい1冊ですね!
この本の著者は、ゲームデザイナーではありませんが(デザイナーは狩岡源)、ガンドッグゼロというTRPGの雰囲気をいい意味で醸し出しています。