あぶない刑事 [DVD]
記念すべき「あぶない刑事」初の劇場版です。
何度もTVで放映されていますので、それだけでも人気の程が分かります。
撮影もTVシリーズ放映中だった事もあり、スピード感やノリの良さはそのままに、
そしてそれを超えるぐらい魅力的な作品です。
メインメンバーでのドタバタ劇も素晴らしく、時にはユーモアに、時にはクールに
まさに「あぶ刑事」の真骨頂とも言える作品ではないでしょうか。
またまたあぶない刑事 [DVD]
これぞあぶない刑事、といえる作品。
アクションとユーモアがバランスよく配置されていて、
普通の邦画にありがちな湿っぽい場面、感傷的な場面は"一切"ありません。
そういう意味でもっともスタンダードな『あぶ刑事』であり、
シリーズのファンのみならず、これからこのシリーズに接しようとしている人のための"入門編"としても最適な作品。
映画公開当事に製作されたメイキングには貴重な撮影風景、
オフショット等が収録されており、見ごたえがあります。
4700円という値段は昨今のDVD相場から考えると決して安くはないが、
このメイキングも付いていることを考えれば悪い買い物ではないでしょう。
検察の正義 (ちくま新書)
経済事犯の専門家である著者が、政治資金規正法事件や最近多い経済事件について、「特捜検察的」捜査スタイルからの脱却からを訴えた本。自身の経験から、特捜検察は、事件の主任検事らが組み立てたストーリーに、関係者の供述をはめ込んでいく捜査手法を取るという。長銀事件、日歯連事件、ライブドア事件など最近は無罪、起訴に及ばずという特捜事件が増えている。一つの法律だけではなく、商法や会計が複雑に絡み合う経済事件では、公認会計士ら検事以外の専門家に正当性を判断を仰ぎ、捜査関係者が広く全体像を共有する必要があると著者は指摘する。
ただ、本書は検事としての自身の回顧にライブドア事件、西松事件など、外部から見た、近年の大型経済事件の評価、分析がサンドイッチされていて、本としての一体感がやや欠いていた。自身の回顧だけでも十分読ませるし、事件評価もちょっとテクニカルではあるが、関心があれば十分に楽しめる。最近の経済事件捜査を厳しく批判した後、今後の検察捜査の理想的事例として自身が指揮した自民党長崎県連事件へとしたかったのだろうが、1、2部にすっきり分けた方が良かったのではないか?
星がやや辛いのは、内容の質によるものではなく、純粋に本の構成に依るもので、検察事情も知悉した検察批判は興味深いし、長崎地検次席時代の経験談は、「このように捜査体制を作り上げるのか」という検察組織の運営というユニークな視点からも読めて面白かった。著者・郷原氏について。引き出しの多い人だなと感じた。公取出向経験で談合などの経済事案や企業犯罪の専門家であるとともに、特捜手法とは異なる捜査手法を開発して挑んだ政界捜査で実績を挙げた上、オウム事件の一つも担任するなど公安事案も強い。何でも通じている上、「コンプライアンス」や「国策捜査」批判の時流に乗った経歴の氏が政府審議会や第三者機関、コメンテーターに引っ張りだこなのも分かる気がする。
あぶない刑事〔4〕 [VHS]
この第四巻に収録されてある「衝動」は私が「あぶデカ」の中で最も好きな回である。即、そのまま映画化してもいいと思うくらい。出来が良い。話が良い。演出も良い。苅谷さんがゲスト出演していて、彼は野島という名で足長オジサンの役で、影ながら支援していたデビュー間近の女の娘が殺されて、その復讐に燃えるのだが・・・最後の柴田恭平が野島の復讐を止めようと走っていく・・・横浜の街中を疾走していくシーンはカッコよく、また絵として綺麗に仕上がっています。撮影されたのがちょうど秋で、柴田恭平が走っていく煉瓦造りの建物の、並木沿いに黄色のイチョウの落ち葉の絨毯の上を走っていく・・・そのバックにはあのBGM・・・あれはとても印象に残るシーンでした。そして最後、倉庫でのタカ・ユウジ・野島の絡み・・・「だから止めろっつってんだよ!!」と叫ぶユウジ・・・鬼気迫る演技です。