大草原の小さな天使 ブッシュベイビー (竹書房文庫―世界名作劇場)
ジャッキーとマーフィーの日常生活と別れという
「世界名作劇場」の常套的ストーリーです。
しかし本書の裏側には広大な思想的なものが広がっています。
それはイギリス帝国主義、奴隷、環境破壊などです。
率直に言えばジャッキーたちの生活は、
原住民たちの領域や仕事を「奪い」そして
彼ら原住民を召使として扱うことで成り立っています。
ジャッキーたちと原住民テンボは仲良く描かれています。
しかし、彼女らの配置をよく考えてみると
帝国主義と奴隷制という恐怖の「絵」が浮かび上がってきます。
そして密猟者たちが出てきます。
彼らは象牙などを「東洋」に売りさばくといいます。
これはすなわち我々「東洋人」もアフリカの資源を搾取しているグループに
属していることが分かります。
アニメ版『ブッシュベイビー』の脚本は宮崎晃さんです。
このような思想を埋め込んだ宮崎晃さんに敬服しています。
小説版の作者は苦労したことと想像しております。
ご苦労様です。
世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編
世界名作劇場に関する書籍はたくさんありますが、このシリーズはまさに真打といってもいいのではないでしょうか。
各名作シリーズの舞台となる年代、登場人物の相関図、設定資料集、当時のコラムや出来事、作者に関することまで1つのシリーズにこれほどページ数を裂いている本はないのではないでしょうか。
こちらはアメリカ&ワールド編で、ヨーロッパが舞台のヨーロッパ編は今冬発売予定だそうです。
世界名作劇場ファンはもちろん、世界名作劇場ファンではない人も手にとって価値ある本だと思います。
日本アニメーション 世界名作劇場 主題歌・挿入歌大全集 第3集
聴き始めた途端、懐かしさが胸いっぱいにこみあげてきて、何だか涙まで出そうになりました。オープニング、エンディングテーマはもちろん、たくさんの挿入歌まで収録されている徹底ぶりが嬉しいです!中には「こんな歌、あったっけ?」と思うような曲までありましたが、物語のイメージがそのまま歌になっているような素晴らしい曲なので、どの曲も気に入ってしまいました。中でも『トラップ一家物語』の挿入歌は、あのトラップ一家合唱団の歌がもう一度楽しめます!
『ナンとジョー先生』や『ロミオの青い空』は、かなり原作をデフォルメした形でしたが、ストーリーが面白くて毎週観るのを楽しみにしていたのを思い出しました。ストーリーの面白さもさることながら、こうしたサウンドトラックもクオリティが高かったんだなぁ、と改めて実感しました。聴いているうちに、また『世界名作劇場』が観たくなってしまいました。
ラスカルと世界名作劇場 ベストソング集
1977年放送の「あらいぐまラスカル」から放送30周年に制作された「世界名作
劇場」記念アルバムです。このCDはベスト版ですのでご注意下さいね。OPの一部
とED曲は収録されていません。気軽に聴きたい方にはお勧めのCDです。
「フランダースの犬」
01. よあけのみち 歌/大杉久美子
「母をたずねて三千里」
02. 草原のマルコ 歌/大杉久美子
「あらいぐまラスカル」
03. ロックリバーへ 歌/大杉久美子
「ペリーヌ物語」
04. ペリーヌものがたり 歌/大杉久美子
「赤毛のアン」
05. きこえるかしら 歌/大和田りつこ
「トム・ソーヤーの冒険」
06. 誰よりも遠くへ 歌/日下まろん
「ふしぎな島のフローネ」
07. 裸足のフローネ 歌/潘 恵子
「小公女セーラ」
08. 花のささやき 歌/下成佐登子
「愛少女ポリアンナ物語」
09. し・あ・わ・せカーニバル 歌/工藤夕貴
「愛の若草物語」
10. 若草の招待状 歌/新田恵利
「小公子セディ」
11. ぼくらのセディ 歌/西田ひかる
「ピーターパンの冒険」
12. もう一度ピーターパン 歌/ゆうゆ
「私のあしながおじさん」
13. グローイング・アップ 歌/堀江美都子
「トラップ物語」
14. ドレミの歌 歌/伊東恵里
「大草原の小さな天使 ブッシュベイビー」
15. 微笑でプロローグ 歌/山野さと子
「若草物語 ナンとジョー先生」
16. 明日もお天気 歌/小坂明子
「七つの海のティコ」
17. Sea loves you 歌/篠塚満由美
「ロミオの青い空」
18. 空へ・・・ 歌/笠原弘子
「レ・ミゼラブル 少女コゼット」
19. 風の向こう 歌/斉藤由貴