青の軌跡〈上〉 (リンクスロマンス)
面白いです!ちょっとSF色が強く専門用語なども出てきますが、あまり難解ではないので雰囲気を楽しみながら読むことができます。物語独自の世界観も良く表現できていて、抵抗無く入りこめます。そして、主人公の2人「カイ」と「三四郎」がとても魅力的です!ひと癖もふた癖もある性格の二人の関係が、今後どうなるのか凄く気になります。ぜひオススメ!
ネオアルカディア―奇跡の涙 (リンクスロマンス)
寡黙だけれど、情熱的な王・バルと
繊細で心優しい森の聖霊・レリスのお話です。
橘先生のファンタジーは、世界設定がとてもしっかりしています。
それだけに、その状況説明に裂かれるページが多くなってしまっているのがちょっと残念です。
仕方のないことでもあるんですけれども。
そして受は森の聖霊というイメージどおり、イラストといいとても美しいのですが
もう少し男性らしくてもいいと思います。
話し方や考え方といい、女性の聖霊と言っても殆ど違和感がない気が…
書き下ろしが二つあり、ひとつは闇の王と虹の御子のお話、もうひとつはバルとレリスのその後です。
美形だけど一見怖い感じの闇の王が、なんとなく虹の御子のお尻にしかれ気味(かな?)なところが、
シリアスな話なのに楽しかったです。
橘先生曰く、一応構想はあったようなのですが
個人的にはショア×ルカのお話も読みたかったです。
レリスに片想いしていた騎士ショア、バルを長年思い続けた小姓ルカ。
本編では報われなかった二人なので、ちょっと可哀相かなぁと。
愛は死を超えて―亡き妻との魂の交流
人は死んだらおしまいだと思っていた。 しかし、どうもそうではないらしい。
著者は妻の死後、彼女からの言葉を聞き、やがて日常的に妻と会話をするようになるのだ。妻は彼に「この事実を書くように」と言う。
近頃は“スピリチュアル”がはやっていて、魂とか、臨死体験とか、霊界とか、あの世とか。。。その手の本があふれている。
胡散臭いと感じるものも多い。
しかし、この本は違った。
それは著者が自らの身に起こった出来事に、一切の注釈を加えずに、その事実のみを記しているからだろう。
第二次大戦でレジスタンスに参加し、ドゴールの側近となり、その後はジャーナリストとして活躍してきたという著者の経歴によるところも大きい。
死はその人の終わりではない。死は愛する者同士を引き裂きはしない。
ただその事実を伝えるためにこの本は書かれた。
ちょうどこの本を読む数日前に『癒しと愛は時空を超えて』という本を手にした。同じように癌で亡くなったパートナーと会話をするようになったという、日本での実話が綴られていた。タイトルも似ているが、内容も見事に重なっていて驚いた。
愛は死を超える。。愛は時空を超える。。人は死んだら終わりじゃない。。
そんなことあるわけないと思っている人にこそおすすめ!事実として一読の価値あり。