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私立ジャスティス学園
格闘ゲームですが、格闘ゲームではありません。
アドベンチャーが詰まっている不思議な格闘ゲームです。
ポリゴンは今見ると荒いですが、個人的に好きな出来です。
ちなみに主題歌や曲もテンションをガン上げしてくれたところも評価が高いです。
格闘ゲームという日常に飽きた方には是非。
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嵐ノ花叢ノ歌 2 (リュウコミックス)
個人的にファンで、イラストレーターだった頃から追いかけさせてもらっている作者。超絶画力を
長編漫画で余すことなく堪能できるので、新刊を楽しみにしている。
ただ今回も、一巻に引き続き物語の(新)登場人物の顔見せに終始している部分があり、物語自体も
ほとんど進んでおらず、一巻で登場した方の人物もほとんど出番がないため、もし他人に本作を
薦めるなら、一巻と二巻の揃った現時点で薦めると思う。
巻末に登場人物相関図や、いわゆるオタクなら知ってはいるがそうではない人にはマニアックな
用語などの解説もあるため、一巻だけではよく分からなかった方にも薦めたい。
ただ、今回やはり総ページの約半分が戦闘シーンで占められているのは、月刊誌の不定期連載のため
一年も新刊を待ち続けた読者としては辛いものがある。渾沌と金剛蔵王という物語の重要な
ファクターを紹介するために戦闘シーンが必要なのは分かるが、これほどページ数を費やすのは
どうかと思う。
また、一巻の頃から気になっているのだが、
・思わせぶりな台詞で謎めいた雰囲気を出す意図があるとは思うものの、主語がほとんど明確でなく、
かなり意味不明な台詞が多いということ
・第二次世界大戦の頃というレトロな時代背景、かつ人外の生命体や神話なども絡む歴史浪漫という
物語であるにもかかわらず、「2ちゃんねる用語」が意図的に使用されていること
この2点については、せっかくの重厚かつ幻想的な物語の雰囲気が破壊されるので、改善して
もらいたい。雰囲気だけではなく、物語の内容を理解しよう、楽しもうとするにはかなり辛い。
重苦しさだけでなくコミカルな描写をしたいのなら、現代のネット用語など使わなくてもできると思う。
絵は充分に素晴らしいし、題材も興味をそそられる魅力的なものだと思うので、もう少し読者に
伝わりやすくしてもらえると嬉しい。
とはいえ、やはり特に画力には凄まじいまでの素晴らしさがあるので、まだ本格的に動き出したとは
言えない物語の『これから』と共に楽しみに待ちたいと思う。
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燃えろ!ジャスティス学園
NAOMI基盤の発色のよさやポリゴンの美しさ、BGM、キャラクターの個性
どれをとっても素晴らしいです。鉄拳やバーチャFの奥深さはありませんが
格ゲー特有のジメっとした雰囲気が無く、コマンド入力も楽なので御もてなし
ゲームとしては最適だと思います。とは言え、カプコンの格ゲーなので作りは
とてもシッカリしています。
多くのパーツや技を組み合わせて自分だけのキャラクターを作るのも楽しめます。
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嵐ノ花 叢ノ歌 (アラシノハナ ムラクモノウタ) (1) (リュウコミックス)
ストーリーと設定を一言で表すなら、
セカイの成り立ちに関わる強大な力。それを操る一族に生まれた少女。巻き込まれた少年。少女と一族のチカラを狙う大人たちの陰謀。。。。
と、どこかで聞いたような、でもあえて釣られてしまう設定とネタが満載のダークファンタジーです。
既存のアニメや漫画でたとえるなら、天空の城ラピュタ+鋼の錬金術師+サクラ大戦+エヴァってとこでしょうか。
といってもまだ1巻ということで、まだまだどうストーリーが展開していくのかさっぱり読めません(汗)
作品の雰囲気ですが、最近のこのテのファンタジーによく見られるある特定の層に媚びたような絵柄やストーリー展開ではない、硬派な雰囲気は評価できます。
作画も非常に美しい。
思わせぶりなせりふの数々もかつてのエヴァを彷彿とさせる秀逸なもので、「上手く」ひっぱってくれます。
ただ、あっさりしすぎて登場人物に感情移入しづらいのがたまにキズ。また、1巻を読んだだけでも壮大なストーリーであることが予想されるので、広げた風呂敷を作者がたたみきれるかどうかの不安も残ります。
これから変わってくるのかもしれませんが。。。
というわけで、期待半分不安半分というところが正直な感想。
刊行ペースも遅いようなので、1巻だけ買ってみてこの世界観につきあいきれる!!と思ったひとは続けて買ってもいいんじゃないでしょうか。
掲載誌でチェックしてみるのもいいかもしれません。
非常に魅力的ですが、リスク未知数の漫画です。