ワインがわかる
いつくもあるアルコール飲料の中で、ワインを選ぶ理由はなんだろうか。
酔うために飲むのであれば、ワインというのは最もコストパフォーマンスが悪い。酔う以外のメリットがあるから、人はワインを選ぶのだろう。一つは、日本酒やビールにはない複雑な香りと味わいを楽しむこと、また、新鮮なものほどおいしいビールと違って、ワインというのは時間とともに熟成するという魅力がある。これらワインの魅力を探求することが楽しいと感じることが、酔うためのコストパフォーマンスの悪いワインを敢えて選択する理由と言える。
マット・クレイマーは、コルクの役割や、セラーの条件、グラスの選び方、ワインに呼吸させること、などについて、定説を型どおりに説明するのではなく、自分で試し、自分の頭で考える。知的な刺激に満ちたワイン本である。
イタリアワインがわかる
以前、同じ著者のブルゴーニュワインがわかるも買いましたが
あちらには理性が強く残っていましたが
イタリアワインには理性より感性で訴えかけるものがあります
イタリアワインに興味を持ってきた人にはお勧めです
ブルゴーニュワインがわかる
これはコート・ドールの主な区画と造り手について書かれた本です。原著『Making Sense of Burgundy』は1990年に出版されたもので、内容は少々古くなっています。しかし、グラン・クリュはもちろん、主なプルミエ・クリュに至るまで豊かな感受性で特徴が表現されており、良い造り手だけでなく、有名でも冴えない造り手についてもはっきり書かれています。引用が多く史料として役立つうえに、文章は読みやすく一気に読んでしまえます。