狩人と犬、最後の旅 コレクターズ・エディション [DVD]
予備知識もなく偶然のように映画館で見た。大自然の中で犬たちと一緒に罠猟をしながら暮らす生活ぶりがたんたんとドキュメントのように描かれているが、見終わった後、はじめてノーマン・フォスター本人が演じていることを知った。過酷な大自然とそこでのシンプルな狩猟生活は静謐な美しさを感じる。猟師にはいわゆる銃などで狩猟するものと罠猟専門の猟師がいて、ノーマン・ウインターは後者だ。それだけに自然そのものが残っている地域でないと成り立たない。映画ではノーマン・ウインターは新たな猟場を求めて新しい「罠道」を探す。そして、そこに先住民系の妻と新たな生活拠点のログハウスのような家をまったくの自力で建ててしまう。もちろん、電気も水道もガスもない。都市生活の「娯楽」と呼べるものも無いに等しい。ほとんど自給自足に近い生活だ。猟のパートナーは7匹の犬で、この犬たちが健気で可愛い。犬好きにはたまらない。いつかは山を下りなければいけない日がくることを覚悟しているが、過酷な大自然との共生に夫婦は生きる歓びを感じている。それが彼らが自分らしく生きていくことの選択なのだろう。過剰な演出もなく、とても爽やかな作品になっている。(正直な話、私には到底出来ない生活だ)
ロッキーの川、そして鱒たち (フィッシングガイド)
残念ながら、廃版となってしまったため、古本を探すしかありません。
内容としては、ワイオミング、アイダホ、モンタナ、コロラド、ニューメキシコ、アリゾナでの釣りについて書かれている。
写真も美しく、佐藤成史氏の文章も写実的で、その場の状況や空気か感じられるかのような錯覚を覚える。
フライや虫の写真も豊富で、現地に釣りに行く際には大変参考になる。
ほんのプロローグには「毎年1,2回平均3週間過ごした現地の川のうち、特に印象的な場所を選んで釣行記を書きつづった・・・アメリカへ釣行の際には、この本をお役立て下さい」とあるように、実に詳しく釣行に関する全てのことが書かれている。
また、後半のトラベルデーターにはパスポート、保険、つり具や荷物のパッキング、入国から出国まで詳しく書かれている。
アメリカ釣行の前には是非持っていたい1冊だ。
感動!アカリスの森―ロッキー山脈の四季
アメリカアカリスとは、北米大陸の涼しい山奥に生息する美しいリスである。
本国では、徐々に数が減ってきているようだ。
そのアカリスの生態を、北米に滞在した日本人カメラマンが長期にわたって撮りためたものである。
アカリスの一生とその環境が理解できる。
日本でペットとして飼っている人には啓発される逸書。
なぜなら、その繁殖力の無さと容姿のかわいらしさから、アメリカアカリスは、現在日本でペットとして飼育することのできるリスの種の一つであるが、
外来の小動物は、リスに限らず飼育が意外に難しい。
細かい温度と湿度の管理、運動量の確保、適切なえさの知識がないと長生きしないであろう。
その環境を推し量らせてくれる。