代表人 上之巻 (少年マガジンコミックス)
第一話を読んだだけで「いや、コレやばいでしょ」とダレでも思う内容です。
こーいうのに連載のゴーサインをだした編集部の英断は凄い(てゆーか、ちょっと考えてみたらダメでしょ)。案の定打ち切りですが。
原稿を落とすネタの次の回に本人も(わざとでなく)落としていたり、体当たりのギャグが良いですわ。
あ、あたしは女だけど(しかもけっこーフェミニスト寄りだと思う)、この作者大好きです。
女の子が自分の欲望に忠実で、パワーがあってGOODです。
喧嘩商売(24) (ヤングマガジンコミックス)
作画ソフトを多用した絵には当初違和感が有りましたが、ストーリーの面白さと登場人物達の濃さは現在連載中の格闘漫画の中でも一二を争っています。
主人公十兵衛は後尾に少し登場するだけですが、収録されたトーナメント出場選手を紹介する4エピソードは戦慄を覚える寒々しい物から感動的な話まで多様ですが、皆、素晴らしい出来です。
特に軍隊格闘技を遣う佐川睦夫の精神を病みつつも権謀術数に長けた恐ろしさは、読む価値が有ります。漫画に出てきた狂人を怖いと感じたのは久し振りです。
これだけ人の心の闇に近づく作業はかなり作者の消耗を誘うでしょうが、ギャグを封印したこの数巻は改めて本多康昭さんの凄さを感じました。第2部の再開を心よりお待ちしております。
喧嘩商売(1) (ヤングマガジンコミックス)
木多ワールド復活!
青年初誌連載で木多節は進化を遂げるのか?
「最強の格闘技は何か」というテーマは達成されるか?
私は前作「代表人」で、
タブーを嘲笑し暴露ネタを未承認で掲載する
という木多先生のスタイルの到達点を感じたと同時に、
このようなスタイルで描かれるマンガの限界点を何となく感じてしまっていたので、
次の連載はもうないかもしれないと覚悟していました。
しかしこうして復活してくるた木多先生。
先生の作風は変わるのか変わらないのか、
そして変わるのならば進化するのか退化するのか。
どう転ぶのか分からないので今後の展開が楽しみです。