さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅- [Blu-ray]
鉄郎と父親の関係性を問い、メーテルと母親(プロメシューム)の関係性を問う、という主プロットは重みがあって良いのですが、いかんせん脚本と設定に致命的な問題のある残念な作品になってしまいました。
いちいちケチをつけるのも野暮なのですが、ダースベーダーそのものの黒騎士のデザイン&演出は絶対的にいただけません。脚本的には、メーテルとプロメシュームの確執の描写が中途半端なことと、超常現象が起こって敵全滅(笑)というご都合主義に開いた口がふさがりません。というか全身で脱力しました。よくもこんな陳腐な脚本で企画が通ったと思います。松本アニメがバブル状態だったからこそ許されたのかな、という感じ。
また、ロングスパンでみると、この映画は1000年女王からつづく「ラー・アンドロメダ・プロメシュームのサーガ」に決着を付ける作品です。松本先生は、当時はそんなこと意識してなかったんでしょうね。プロメシュームとメーテルに関しては、その後に発表された作品と整合性の取れない描写がたくさんあり、混乱します。
結局、この映画は消化不良のまま終わります。作品的には「全部が蛇足」としか言いようがない残念な内容ですが、最後においしいところを全部持っていく主題歌は健在です。この主題歌があまりにも素晴らしいので、3点献上します。
銀河鉄道999
銀河鉄道999のソング集。テレビ版と映画版の2本からの歌が収録されています。全17曲で内容的にはバッチリおすすめでしょう。むかしテレビや映画で見てた人にはとても懐かしいはずです。SAYONARAも今聞いても切なくてなんともいえずいいですよ。
ゴジラ対メカゴジラ [DVD]
ブラックホール第3星人の手先、メカゴジラ!
そのデザイン、悪役に徹するそのお姿!
これが正調メカゴジラであります。
(平成ゴジラにもメカゴジラが何回か登場しますが、これはゴジラ打倒の単なる人間の道具。何考えてんだ?監督さん!)
回転する手首から出るミサイル、ビーム兵器等々、実に格好いい!
対するゴジラは....これが弱弱しい造形。
可愛いお目目に可愛いお口ときたもんだ!
それにキング・シーサー? こいつの存在意義なんかあるのか?
(ゴジラ・ファイナルウォーズでは、X星人の手先として、ゴジラと戦ったけど、沖縄の人達が怒るよ!)
結局は可愛らしいゴジラが勝つけど、登場人物の少ない事や、同時期TV放映してたウルトラマンにくらべると何とも安っぽい市街地のセットなど不満な点は多々あるが、そこはメカゴジラとゴジラの壮絶な死闘で帳消し。
もうこうなっては、ゴジラの基本ビジョンや低予算ゆえの画像の安っぽさや俳優陣の寒い演技や、全然怖くないゴジラや、とっとと消えてしまえ的なキング・シーサーや、いるのかいないのか判らない自衛隊なんぞはさておき、ひたすら凶悪で格好いいメカゴジラの活躍を満喫しませう!
さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅- [DVD]
タイトル通り日本人で良かったと思える瞬間が、
この作品『さよなら銀河鉄道999』を観たときです。
勿論賛否両論がある
それは当然のことなんですが、
僕は前作のダイジェスト版よりも
寧ろこちらの続編派なのです。
絵も綺麗ですし、
音楽がとても素晴らしいですね。
サントラも持っているほど、
この作品が好きです。
鉄郎とメーテルの再会から、
その別れまで、
僕にとっては美しい瞬間でした。
劇場のメーテルは本当に美しい、と思います。
当時、大変なスペースオペラブームだったようですが、
僕は、アメリカンなスターウォーズよりも
この情緒感溢れたスリー・ナインシリーズが
好きでした。
観ていて本当に日本人で良かった、
そんな気がする一篇だと思います。
『サヨナラ…』
今聴いても名曲ですし、
メーテルの気持ちが今も変わらいほど悲しくも
美しい、と思います。