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仙波清彦 はにわ流 駄楽器講座 [DVD]
仙波清彦さんによる打楽器入門ビデオ。と言っても本当の打楽器初心者向けの教則ビデオではないので注意。
タイトルに「駄楽器講座」とある通り、取り上げられているパーカッションとしてメジャーな楽器の方が少ないです。が、ポンタ氏とのセッションを聞くと、なるほど、こんな合わせ方もありなのか・・・と思わされる所が随所にありました。主にエスニック系のドラムを含むパーカッションで煮詰まっておられる方には参考になる部分がある「かも」と思いました。本作を購入されるのであれば、「仙波清彦とはにわオールスターズ・イン・コンサート [DVD]」と合わせて視聴することをオススメします。(と言うか、イン・コンサートを視聴して仙波さんに興味を持たれたのであれば、本作の購入を検討されてもいいかなと思います。)
コンテンツのインデックスは以下の通り。
村上”ポンタ”秀一氏をゲストに招き、各楽器の解説章の終わりにはポンタ氏とのセッションが3〜5分含まれます。
1.フリモノ族(マラカスなど)・・・13分
2.カワモノ族(タンバリン・ボンゴなど)・・・18分
3.グリップについて・・・6分
4.ドラムセットにおけるオリジナル・パターン・・・4分半
5.キン族(トライアングル・チャンチキなど)・・・14分
6.キチク(木・竹)族・おもちゃ(ギロ・キハダなど)・・・13分
7.最も難しい奏法(不打)・・・1分半
8.ツイン・ドラム・セッション・・・6分半
9.邦楽の記譜法について・・・10分
追記:4.のオリジナルパターンですが、実際に運用するとどうなるかは前述のDVD「イン・コンサート」の「オレカマ」(14曲目)に見られます。
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音楽マル秘講座
「どうせ仲が悪いはず」と思われがちな四つの分野のセッション。豊富な用語注をもり込み、クラシック音楽家、邦楽囃子方、音楽学研究者を「講師」にみたてて、ジャズピアニスト山下洋輔が進行役にあたる対談形式の本書は、他流試合ならではのマジックにあふれた啓蒙書である。
江戸時代、河原につどうヒッピー(傾キ者)の「念仏踊り」と武士の修養としての鼓芸が出会って歌舞伎が発生したこと、日本の「あしらい」の美学等々、パーカッショニスト仙波清彦(囃子方仙波流三代目)が講釈すると、八十年代「はにわオールスターズ」の記憶と相俟って「アアあの感覚のことか」。長唄の音組織論(徳丸吉彦・お茶の水大教授)といった専門的な話題もふくめて、どの章も親しみやすい口調だが、歴史をふまえて!!現代における「演奏家」の位置を語る透徹した思考も散見される(茂木大輔・N響オーボエ奏者)。楽壇事情の揶揄や暴露とは一線を画す、クリティカル精神の結晶。
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リズム&ドラム・マガジン (Rhythm & Drums magazine) 2009年 4月号(CD付き)
ドラムマガジンフェスの第1回のインタビューが主な内容の号です。スタントンムーアが私は好きなのですが、ニューオーリンズスタイルを習得する4つのニュアンスについてのインタビューが4ページにわたり掲載してあります。また、スタントンの4枚目のソロアルバム、エンファシスから「メイプル・リーフ」のドラムスコアがのっているのも良かったです。
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イン・コンサート [DVD]
ニコニコで戸川純を検索したら、このDVDに当たりました。
聴かせる、魅せる、感じる、すべてが素晴らしいです。
音楽って楽しいものなんだなと改めて感じた作品です。
10年前にこんな楽しいことがあった事を知らなかったことが悔しいです。
すべての人にお勧めできます。
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イン・コンサート
ライブCDとライブDVDが出ていますが、圧倒的にDVDのほうをお勧めします。
DVDにはちゃんと全曲収録されているし、なによりハイライトでもある壮大な打楽器インスト「オレカマ」にも、中途半端なカットが施されておりません。
「人間合格」での、あの戸川純を困惑させたcobaさんのトチ狂ったアコーディオンソロも、ちゃんと収録されています。
しかしこの圧倒的な演奏陣が織りなす最高のグルーヴは、そういった媒体を全く選びません。
こちらの心を激しく燃え上がらせ、しっとりと濡らす至上のアンセム。
本当に素敵なライブ模様です。買って損は全くありません。
まあCDにしてもDVDにしても、受ける感想は全く同じです。
「これを生で見ることができた人は、なんて幸せだったんだろう!」