末期戦少女
出演している声優さんは小菅真美さん、一ノ瀬めぐみさん、清水香里さん、真田アサミさん、仙川しのぶさん、中村恵子さん、やなせなつみさん、長嶋陽香さんの八人です。
まあ末期戦なので戦勝に比べてさらにキツイ内容となっております。
出演している声優さんたちの演技はどれもすごいなあと感心していますが、中でも私のイチ押しは真田アサミさんの演技です。元々大ファンではあるのですが彼女の演じる少女兵(?)は抜群のデキだと思います。年端もいかぬ、右も左もわからないこの少女兵の戦場での驚きぶりと狼狽ぶりは彼女でなければ表現できないでしょう。話が逸れてすいませんが、真田さんの少年役(今回は少女ですが)は声優さんの中でも屈指のものだと思います。
え〜まあ真田さんプッシュになってしまいましたが他の方もいい演技してますので興味のある方はぜひ!
瞼の母 [DVD]
何度も映画化及び舞台化されている、長谷川伸原作による股旅ものの名作で、本作は加藤泰監督と萬屋錦之介コンビによる、昭和37年の傑作。今はやくざに身を持ち崩している忠太郎だが、幼い時に別れたままで、まだ見ぬ母への思慕は誰よりも強い。そこで彼は江戸へ母を探しに行くことにする。そして苦難の末についに母と思しきひとに巡り合うのだが・・・・。
番場の忠太郎を演ずる錦之介さんが実によい。このときまだ30歳になるかならないかのはずだが、この堂々たる押し出しと切れ味はさすがです。松方弘樹さんなんかこの時点ではまだまだ足元にも及ばない。そして松方さんの母親を演ずる夏川静江、盲目の三味線弾きの浪花千栄子、夜鷹の沢村貞子、そしてついに巡り合う実の母の木暮実千代など、熟年女優達がみんな良い!
加藤泰のキャメラの長廻しを交えた粘り強い演出も特筆ものだ。とくに浪花と錦之介のシーンは5分半(!!)、沢村に居酒屋で酒を飲ませるシーンは3分半、そして最大の見せ場でもある、ラストの木暮を訪ねるシーンも最初から3分半、それぞれワンカットで撮っている。これらのワンカットのシーンはすべて見応え十分の名シーンである。木暮は最初は疑いつつも、会話を重ねるにつれて錦之介が実の息子と確信する。しかし婚礼を控えた娘の手前、悩みながらも錦之介を追い出す。そのあと娘に錦之介を連れ戻せと懇願されると、キャメラが木暮の周りをゆっくりと一周回って、心の揺れを表現するがこの演出もさりげなく凄い。恐るべし、加藤泰。原健策や山形勲も好演。つまりは加藤監督は役者さんに見せ場を作るのが、とっても上手いということですね。
源氏九郎颯爽記‾秘剣場羽の蝶‾ [VHS]
のあいだでも何だか評価の低い作品だが(要するに内容詰め込みすぎでわけがわからんとか、錦之介が2役やる必然性がない、とかなんとか)しかし自分にはオープニングの高橋半さんの物悲しいメロディーをバックに闇夜で音もなく2刀流を振り回す錦之介の殺陣といい、導入部の夕暮れの宿場町の場面といい、一挙に映画のなかへと引き込まれてしまいました。とりわけカメラが、にぎやかな宿場町の目抜き通りを謡みたいなものを吟ずる長谷川裕見子扮する鳥追いのあとをゆっくりと追うようにして近づいてゆくシーン、彼女が物憂そうに弾く三味線の弦が切れ、けだるい雰囲気が急に破られて場面が展開するところなど本当に内心うなってしまった。じっさいこの映画ははじめから終いまでこのような逢魔時に支配されていて、話がごちゃごちゃしてるだの錦之介の2役がどうとかなどどうでもよくなるんだが。なにしろ自分の目にはこの作品、トーキー時代の伊藤大輔監督唯一のケッサクじゃないかとさえ思うんだけど・・・・・・
凛として、ひとり
文章のすみずみに 錦之介さんに対して配慮が感じられ 好い本でした。
もっと踏み込んでほしかったのですが 作者も立場上相手を考えてすべては
かけないといい 物足りない感じはしますが 文章が口語体で かたくなく
隣で語りかけてるようで 心に訴えかけます。
人間性が素晴らしく清い心 と たくましい生き様 4男に対する悔恨 が描かれており
心うつものがあります。
さすがだなと思われる作者の聡明さが詰まったご本です。お勧めです。