何でも知りたがるラッコのぼのぼのを中心に織り成す、癒し系アニメ「ぼのぼの」。このビデオはそのぼのぼのが初めて映画になったときの作品です。
内容は、「森にでっかい生き物がやってくる」という噂が流れるのですが、それがどんなものだか想像できないぼのぼのは、アライグマくんに連れられてそのでっかい生き物を見にいく、というストーリーです。
ただ、後に放送されたテレビとは違う声優陣なので、テレビを見てからこの作品を見ると声のギャップに驚いてしまうかもしれません。
美味放浪記 (中公文庫BIBLIO)
初版発行1976年。2010年に改版4刷刊とあるから、まだ増刷されてる!すごい本です。
さて、壇一雄と言えば「火宅の人」。愛人との逃避生活と破滅を文芸誌に断続的に連載し、緒方拳、いしだあゆみ、原田美枝子で映画化もされて、なんというか、女の立場からすると、とんでもない人ですよね…。この人に興味を持ったのは、またしても沢木耕太郎。「壇」という、壇一雄の奥様、ヨソコさんにインタビューして、他者が一人称で書く文体で壇一雄を書ききった本を読んだことがきっかけです。
奥様ヨソコさんとの1年に渡るインタビューから、沢木耕太郎が、壇一雄像を奥様の目で描き切るアプローチ。それは、見事に成功したらしく、「壇」を読んだ奥様は、「あなたが書いてしまったら、私の中に生きていた壇が死んでしまいました___」とか言ったそうです。
さて、その壇一雄さんの著作として、「火宅の人」を読もうかな、とも思ったのですが、同じく沢木耕太郎の「一号線を北上せよ」のポルトガルの編に壇一雄の飲み食いの話が書かれていて、そちらに興味をそそられました。
「美味放浪記」は、旅好き(というか、1年ぐらい家に帰らないことはザラ)の壇さんが、日本の各地、外国の各地を旅して食べてきたものについてのエッセイ。国内外を問わず、高級料理、高級料亭の類に興味はなく、地元の人が屋台様な気取らない店で、ちゃっちゃとつくって食べられる、安くて旨くてそこにしかないものこそ「美味」という評価です。
国内は、釧路、網走、札幌、函館、津軽、南部、秋田、新潟、首都圏は飛ばして志摩・南紀、京都大阪神戸、高知に岡山広島、北九州南九州。
海外は、スペイン、ポルトガル、モロッコ、ドイツ・オーストリア、北欧、イギリス、豪州、ソビエト、フランス、中国、韓国。
もう一度書くが、1976年の初版です。つまり、旅したのはさらにそれより前になります。
そんな大昔(?)に、驚くことに、「タジン鍋」の記述があるのです。
(本文引用)
ここで、少し面倒な説明をするなら、「タジン」と云うのは、云わば、シチューである。鍋で煮た煮込料理である。「タジン・サラウイ」と云う蓋付きの鍋があって、蓋の恰好は、丁度日本の擂鉢を逆様にしたようだが、もっと頂上がとがっている。
擂鉢と同じように褐色に光る土鍋であり、その蓋が、ぴったりと土鍋にはまり込むように成っていて、円錐形に高く聳え立っているのである。
(中略)どうして、こんな大きな蓋をのっけるのか、私にははっきりとsの事情をたしかめてみないが、或いは蒸気抜きの穴を嫌うのか、或いは内容の温度に関係があるのかもわからない。
すでに私たちは「タジン鍋」の形を知っていますから、この文章を読みながら、「あぁ、確かに擂鉢を逆様にして、先っちょを尖らしたような感じネ」とイメージができるが、初版の頃の人は、どう読んだのだろう?
また、こうした時代にこれだけの国々へ行き、汽車のコンパートメントに偶然乗り合わせた、ドイツ人の盗人(?)たちや、ロシアの女医さんたちと葡萄酒や、ウォッカや、ウイスキーで酒盛りをしたり、食べに食べ、飲みに飲み、やんちゃのし放題。まったく、読んでるだけで美味しくなってきます。
世界中の情報がインターネットを通じてレコメンドされたり、簡単に検索して情報として得ることができてしまう時代にあっても、この本に書かれているだけの「ネタ」を経験として身体に刻み、文章に残せる人は少ないのではないでしょうか。そういう意味で、この本は、是非、食べることや料理がクリエイティブな作業だと知っている人たちにオススメしたいです。料理をつくる人、素材をつくる人、それを売る人、そしてすべての「食べる人々」。きっと何かの役に立つことと思います。
いつか、この人の訪れた地方、国へ行き、同じようなものを食べて飲んでしてみたいものです。
まずは、チロル地方(オーストリア)の「バウエルン・ブラーテン」。壇さんの舌の記憶では、骨付燻製肉(牛)の煮込みだそうだが、名称も正しいのかどうか。いま、試しに検索かけてみたら、ヒットしなかった(笑)
壇さんの食べた味を求めて放浪することができたら、どれだけ楽しいでしょうか。いつか、行ってみたいですね。
壇さんはお料理もする人なので、「あれが旨い、これが旨い」と書くだけでなく、どんな味つけがされているか、薬味は、下ごしらえは、火の入れ方は、と調理方法についても言及が細かい。その気になれば、レシピとしても活用できるエッセイです。
檀流クッキング (中公文庫BIBLIO)
70~80年代の男たち、あるいは、男の子たちに、「料理とはすこぶる知的なものであり、延いては、料理の出来る男は格好良いのではないか。」という強烈な意識革命をしてくれたのは、この檀一雄の『檀流クッキング』と、曽野綾子の『太郎物語』の両作品ではないでしょうか。残念ながら、最近、男の料理に対してこれ程の影響力を持った作品が見当たりません。今また、読み返してみるべき価値のある作品ではないかと思います。この『檀流クッキング』には92種類の料理が紹介されていますが、細かな手順や分量などは大胆にもほとんど無視されています。この本は、細かな手順や分量だけをきちんと守れば間違いなくひとつの完成品が作れるというマニュアル本などではなく、押さえるところだけを押さえれば、後は自由自在にやってしまえばいい。そうすれば、ここで紹介されている92種類の料理(世界)が、200や、300の料理(世界)に膨らんでいくんだという事をとても楽しげに教えてくれる。そういう本だと思います。
ぼのぼの [VHS]
何でも知りたがるラッコのぼのぼのを中心に織り成す、癒し系アニメ「ぼのぼの」。このビデオはそのぼのぼのが初めて映画になったときの作品です。
内容は、「森にでっかい生き物がやってくる」という噂が流れるのですが、それがどんなものだか想像できないぼのぼのは、アライグマくんに連れられてそのでっかい生き物を見にいく、というストーリーです。
ただ、後に放送されたテレビとは違う声優陣なので、テレビを見てからこの作品を見ると声のギャップに驚いてしまうかもしれません。
漂蕩の自由 (中公文庫)
著者は酒ばっかし飲んでるんだよね。酒を飲めない私には旅の楽しさは半減するだろうけど
酒を飲み現地の飲み屋で現地の人と交わるのは、旅の醍醐味ですよ。
だからね、旅行記でもあるんだけど、酒を媒体とした酒による酒の為の本です。
酒好き旅行好きの為の本('∀`*)ぷっはぁ〜〜