「うつ」は食べ物が原因だった! (青春新書INTELLIGENCE)
現在、投薬なしで(いまかかっているドクターがあまり薬は使わない方針の方なので)適応障害の療養をしています。この本は書名にひかれて思わず買ってしまいました。
まず自分にとってのマイナス点。
・「栄養療法がいかに素晴らしいか」を若干押しつけがましく書いている印象はあり、また、結局著者はじめ栄養療法に取り組んでいるクリニックに行かないとダメなのかなという気分に、読んだ後させられました。
たとえば、食事で足りない栄養素はサプリメントで補う方がいいが、そのサプリメントは治療用のものじゃないと効果がないとか。実際に著者のクリニックのHPを覗いてみたら、自費診療でン万円もかかるそうでとても無理だと思いました。
プラスだった点。
・テレビなどの「○○は体にいい」といった情報に振り回されてしまう自分には、そうではなくバランスなんだと教えていただいたようで勉強になりました。
・適応障害を発症する半年ぐらい前からストレスを感じるとコンビニやスーパーで甘いものを衝動買いしていましたが、その理由がこの本でわかった気がしました。
結論
・手元に置いて何度も読み直すような本ではないと個人的には思います(私はWordに要点入力後売ってしまうつもり)。ただ心身の不調を感じながら病院に通ってもいっこうによくならないと悩んでいる方は、参考までにお読みになり、取り入れられそうなことを試してみてもいいかも知れません。
マンガでわかる!統合失調症
私の息子は5年前,30代で統合失調症を発症しました。発症の2年前から仕事に出られなくなりました。
町医者(精神科)からの処方薬を服用していましたが,薬が合わなかったのか,本書の内容のように「狙われている,監視されている,電波で指令されている」などの迫害幻聴が増してきました。睡眠不足で朦朧となったまま深夜に家を飛び出し,行方不明となる事態となりました。
専門病院へ緊急入院させ,最初は隔離室(保護室=独房),次いで閉鎖病棟での入院治療を経て,外来通院治療となりました。
息子を独房へ入れた夜は,親として涙が流れて眠れませんでした。
それを期に統合失調症の本を読みました。多く本は専門家の立場からまとめられたもので価値があるものですが,本書は家族や患者の立場から,ポイントとなる事がわかりやすく網羅されていて,マンガとあなどれない本です。必要なことの総てがこの一冊にまとめられているので,手の届くところへ保存しておきたい本です。
願わくば,7年前に出版されていたら,息子が重症にならぬ前に適正な治療を受けさせることがでたと思います。
統合失調症は誰にでも起きる可能性のある病気なので,広く知って戴くために役立つ一冊と思います。
わが家の母はビョーキです
統合失調の方が身近にいるわけではないので、購入するのをためらっていましたが、買って良かったです。
読むたびに涙がこぼれます。
たとえば、鬱病は怠けや甘えと認識されていたり、過食症などの摂食障害の人を贅沢病などと言う人がいることに憤りを感じていましたが、こういった素晴らしい本がもっと広まれば、精神疾患に対する認識が深まるのではないかと思います。
【とはいえ、鬱病や、摂食障害のことが書かれている本ではないので誤解のないように】
この本を読むと、統合失調だけでなく、ほかの精神疾患にかかれておられる方、またはその家族の方にとってもプラスになることが多いと思われます。
精神疾患の方と関わった方で、自分は被害に遭ったなどという方もおられますが、相手の病気について調べましたか?考えましたか?
辛い目に遭って病気になったという経路をお忘れではありませんか?
また、症状には個人差があることをご存じでしたか?
まだまだ精神疾患について理解の無い方も多い世の中、どんな方にも読んでもらいたい本です。
特に、「病気のことを言ったら誰も連絡くれなくなっちゃった」というお母様の一言が心に残っています。