Pandemonium [DVD]
こちらは正真正銘の日本国内盤なので、問題なくDVD再生できました。
セリフの日本語字幕もちゃんとありましたよ。
CDは、DVDのおまけみたいなものですね。
DVDより収録数が少ないですが、映像がなく音声のみって感じです。
当たりまえかぁ。
しかし、ボクとしてはCDの方が重宝しそうです。
コンサート映像を観ていると、年齢を感じさせない二人がそこにいて、
大ヒット曲を連発してくれました。
相変わらずサイケでポップなステージパフォーマンスで楽しませてくれる彼らは、
まだまだ若さにあふれていますね。
原曲とはアレンジが違うものの、聴き覚えあるメロディーが心くすぐります。
噂のコールドプレイのカバー「美しき生命」が出たときには、
もう背筋ゾクゾクしちゃいました。
このページのDVD曲目には、ライヴの22曲しか表記してありませんが、
ちゃんと海外盤と同じExtra ビデオが収録されていますのでご安心ください。
Elysium: Deluxe Edition
あまりに美しく、官能的な、どこまでもポップな音楽。この音の世界に浸っていられるならこのまま衣食を忘れて聞き入ってしまいたい、そんな感じです。 彼らはおそらくこれからも傑作を作ってくれるでしょう。綺麗な音色を奏でてくれるに違いない。この「理想郷」は、音楽的には新しくありません。歌詞も、失礼になりますが、平均的です。それでも、このアルバムが優れているのは、一枚の皮を剥いだだけでは組織が見えない、厚く豊満な音楽が鳴っているからです。 ロックンロールアルバムを彼らが作っても、おそらくこのような多層の組織に被われた、豊かなものになるでしょう。ペットショップボーイズの二人はどうやら、音楽のキャリアをだてに積んでいないようです。以前「アルティメット」を聴きましたが、明らかにそれから成長熟練している。 涙が溢れそうです。いいトシしたおっさんが二人、このような若くも老獪で美しいポップスを鳴らしているかと思うと。 ☆は5つあっても足りません。あらゆる人に聴いて頂きたい。ジャンルなんか関係ありません。暴論を言えば、この音楽を聴いて何も感じない人は音楽とか映画とか、見ない聞かないほうがいいのでは? これからも彼らには活動して頂きたいですね。私は支持しますとも。
Pet Shop Boys - Somewhere [VHS] [Import]
リージョン1なので悩みましたが賭けてみました。
案の定、手持ちのプレイヤーでは再生不能でしたが、パソコンのRealプレイヤーで設定を変えたら再生可能でした。
前半30分くらいはリハ風景やインタビューで、会話の内容は1%も理解できませんでした。(私は。)
後半はライブ映像なので、これが見れてまぁ満足。
でも何やかんやヤヤコシイので、買うなら日本版をおすすめします。
エリシオン~理想郷~スペシャル・エディション(初回限定盤)
ニールの声にはオーラがある。
それぞれの曲に声の色合いを変えており、
一見他のアーティストが歌うと退屈に聞こえてしまうような曲にも、
ニールは真摯に向き合う。
その歌い方姿勢に誠意を感じさせてくれ、また癒される。
初めて聴いたときは、印象がやや薄いのかなという感じがしたが、
勇気を持って(ドキドキしながら)もう一回聞くと、
目の前に“至福”のときが訪れる。
一曲目、2枚目のシングル、Leavingのスタイリッシュさにいきなりやられてしまう。
これ以上削ることも足すこともできないような完成度。
どの曲にもスタートに瞬発力がある。さあこれからポップソングを歌うぞ、
という構えた状況でなく不意にそれがやってくる感じ。
それが新鮮で心地よい。
それだけではない。
今回大きくフューチャーされているコーラス隊に風や空気を感じる。
すごく新鮮でふわっと生気を吹き込まれた感じだ。
Breathing spaceやHold on,Give it a goにコーラスの美しさが加わり、
ニールが歌うことで神々しく輝いて見える。
曲を聴いて光を感じ、果ては何かが見えるのは、
日常のダイアリー的なモノ、コトではなく、抽象的な世界観を提示して、
そこに個人の想いを無限に注ぎ込ませるポップミュージックの可能性を存分に感じさせてくれるもので、
聞いていて限定されず、曲そのものを大きく感じることができ、
その想いが憧れとなって昇華していく…
Memory of the futureでは、ニールとクリスがエレポップ、ディスコに抱く原風景、
それを再び開花させてくれるような手腕に二人の才能を強く感じさせてくれる。
次のEverything means somethingの雰囲気のある曲には脱帽した。
どこでさびに入るのか。メロディがいつくるのか、タイトルをコールするときのニールの声、
盛り上がり方に、異常な光景を見ることができる。
この曲のインストルメンタル(カラオケ)も十分に楽しめる。
そして最後のRequiem in denim and leopardskinに理想郷をみる。
すべての同時代人へのレクイエムである。
感無量。
ニールのアンニュイで脱力したような俯瞰する歌い方に非常な愛を感じる。
二人も大物になった証である。
3枚目のシングルがあるとしたら…
ユーロディスコ的なA face like thatか、
当初から中心的モチーフに予定されていたRequiem in denim and leopardskinを打ち上げるか。
個人的にはBreathing spaceも押したいところ。
いや、コーラスが気持ちのよい、Hold onにも新しいPSBを感じるし、
出だしのタイトルコールが妙に癖になる“Release”的なGive it a goか。
このアルバムにフューチャーされてる曲すべてがいとおしく、新しい。
いずれにしても、このアルバムのいくつかに、(Ego musicもそうであろう)
Remixなどがこれから大いに期待されると思うので、
クラブシーンでの盛り上がりにも今から非常に楽しみである。
日本盤は3200円と少々高いが、デヴィッド・ウィリアムスによるインタビュー、
3人の「むふふ」「くすす」な展開に思わず、ファンやっていてよかったと爆笑。
また、ボーナストラックとして、キプリングの詩The way through the woods
を展開させた同曲も収録。アルバムの終わりにもう一曲といった感じになるが、
邪魔な感じではなく、ここに入っていてもおかしくはない。
プロデューサーであるアンドリュー・ドーソンに敬意を表したい。