いい電子 11巻 (ビームコミックス)
いい意味でマンネリ化した、味のある作品です。
今巻で最終巻になってますが、雑誌では引き続き作風の変わらない連載がされてますので、まだまだ楽しみが残ってます。
今回も引き続きゲームをやったり、ゲームの世界観を取り入れた作品を書いたり、はたまたゲームをやらなかったりと作者とその周りが面白く書かれてます。
自分みたいないわゆる「ゆるゲーマー」にはゲームの楽しさや面白さを分かりやすく読みやすい本です。
30代のちょっとゲームから離れた方に是非読んでいただきたい一冊です。
マスタースレイブ(1) (アクションコミックス)
甘酸っぱい青春モノや、ちょっとエッチ風味なコメディだったりの作品が多いような気がするこいずみまりさんが描く、伝奇ホラーな本作です。
はっきりくっきりした描線で描かれたキャラは、思った以上にこういう作品にも合っているように思いました。黒が目立つ絵柄だからかな。なかなか迫力がある。私の好みにズバッとくる絵柄だからかな。
主役の女の子、「まな」と「るい」はショートとロングで僕はるいのほうが好みですが、それはともかく女性キャラがごっちゃになりやすく、どっちがどっちだったっけ、となってしまいましたが、きっとそれは作者の手の上で踊らされていたのでしょう。ちくしょーw
全二巻の前半にあたる本巻は、まさに物語が大きく動き出すまでの導入部分で、しかしラストは衝撃の引きで締められており、あわせてもう一気に二巻買ってしまったほうが良いと思います!
こいずみさんは結構短期連載が多く、正直、もっと長期連載のストーリー漫画を読ませて欲しいと思うこともあるのですが、妙な引き伸ばしの漫画が多い昨今、ここまで潔くスパッと物語を締められるのは、素晴らしいことなのかなとも思います。本作も、引き延ばそうと思えばなんぼでも伸ばせるものだと思いますが、全二巻で終わるからこそ、この後を引くような読後感が得られるのでしょう。こいずみさんのストーリー漫画に共通した、なんともいえない雰囲気というものが本作にも確実に存在していて、ファンにはたまらないものです。何か、うまく伝える言葉がないのですが、ヒリヒリした緊張感というか、空気感のようなもの、でしょうか。
短編ですので、初見の方にもとっつきやすいと思います。是非、いろんな人に手にとってもらいたいなあ。
いい電子(10) (ビームコミックス)
毎年一巻発売される、お楽しみコミック。
私は毎回、刊行を待ち遠しくしています。
見開き完結漫画なので、
寝る前の読書に、トイレでの読書に、と
場所を選ばずご利用いただけます。
我が家の定位置は、ベッド脇のマガジンラックです。
この作者の「ゆるり具合」に興味があるなら、
いい電子シリーズからお試しくださるのがいいかと。
今作では編集担当のゴチさんがいよいよ人間界を外れた
「モンスター」になってしまいます。
横浜物語(1) (まんがタイムコミックス)
主人公(男)視点とヒロイン視点で話が進みます。
ファンタジー要素無し。
下ネタはほぼ無し?
ストーリーは過去の事で女性関係に自棄になっている男と、
表紙のヒロイン(若干ストーカー)との交流を描いたものです。
心理描写が上手く、読んでいて面白い。
こいずみまり先生の恋話が好きな人なら買って損は無いと思います。