DMZ 38 [DVD]
冒頭、北朝鮮と韓国との核の闇取引をCIA工作員が監視する場面から始まります。米陸軍からの出向情報管理官が女性の大尉で、男性工作員3名に指示するという趣向はなかなかいい。しかもCIA工作員のキャスティングがマイケル・ビーン。SEALS関連映画2本で実戦訓練を受けただけに、さすが身のこなしにキレがありホレボレします。
この後、任務失敗と見なされた女性大尉が左遷の代わりに非武装地帯でのレンジャー勤務を志願し訓練を受けた後(この辺がかなり中途半端な「G・I・ジェーン」+「プライベート・ベンジャミン」)、(偶発的に)CIA工作員と共に北朝鮮に渡った核の回収作戦に突入するわけですが...。どうみてもデミ・ムーアの迫力には、この女主人公のへっぴり腰では勝てそうにありません。
まあB級映画であることは間違いないです。冒頭のノリで最後までいってくれればもっとスリリングであったでしょうけれど。
でもそれなりに楽しめます。「ネイビーシールズ」みたいなもんかな。
マイケル・ビーン好きなら何回でも観てしまいますよ。かくいう私もそうなんですけど。この時期、体もすごく締まっていて、射撃からナイフ戦からヘリ操縦の場面から、ただの立ち姿まで、とにかくすべてが格好いいです。
Serpents Egg
COCTEAU TWINSと共に4ADを代表するバンドの3作目。
私にとって、彼らの作品中で最も聴く頻度の高い作品です。
他の作品ではバロック音楽を現代風に解釈した作品などを発表していますが、今作では「異教の歌集」とでも言うべき中世的でクラシカルな世界を創り上げています。
COCTEAU TWINSとはまた異なる「美しさ」を持つバンドで、作品を重ねる度に益々「非ロック的」な方向に向かって行き、本作では最早、クラッシック、宗教音楽のようです。
ヴァイオリン、ヴィオラ等の演奏をバックにLisa GerrardとBrendan PerryのVOが幻想的に響きます。(私は圧倒的にLisaの声の方が好きです!歌というより「巫女の祝詞」って感じ。ただ、曲単位で考えると何故かBrendanパートの曲が好きなんですね。)
特に気に入ってるのは1、4、5、10です。
1「Host of Seraphim」はこの作品のハイライトの1つで、織天使達が舞い上がっていくようなイメージを喚起させる荘厳な名曲。溜息が出る程美しく何度聴いたか分かりません。
4「The Writing On My Father’s Hand」は美しいLisaの声が印象的な曲。冷たい「透明感」がいいですね。
5「In The Kingdom Of The Blind The ONE EYED Are Kings」は、「中世宗教音楽の現代版」みたいな曲ですね。タイトルは「盲人の国では片目は王様」という意味。
10「Ullyses」はデジタル・ワルツ(?)とでもいうべき壮大且つ耽美的な曲で本作のハイライトの1つでしょう。天空に響き渡るようなBrendanの歌声で本作を締め括ります。
彼らの作品はどれもジャケットが美しいので好きなんですよね。
Into the Labyrinth (Reis) (Spkg)
このアーティストを知らないので発行されたCDの中からこのタイトルとジャケットで選んだ。まだ聞き込んでいないが 彼女の歌い方、民謡のような節回しの女性歌手’ORIGA’を聞いているので どこか似ていると感じる。
どうしても「竜馬伝」のドラマ雅始まる時の高揚感もあってかあのテーマ曲が頭に基準として居座っているので物足りない気がするが始めて彼女の曲を知るには良かったと思う。
音も外観も送られた状態は良かったです。