原子人間 [DVD]
ドラキュラやフランケンシュタインもので後に全世界にファンをもつようになったイギリスのハマー・プロダクションの出世作がこの「原子人間」。宇宙から帰還した宇宙飛行士が恐ろしい怪物に変化してゆくというストーリーですが、その後珍しくなくなったこの種のテーマとしては当時では斬新で新鮮なものでした。当時のアメリカ製のB級SF作品群とは比べ物にならないグレードの高さでいかにもイギリス映画らしい作品です。ヒットを受けて「クォータマスシリーズ」として3作品のシリーズとなり、ファンの間ではカルト作品としても知られています。
余談ですが、この映画の主人公で、怪物を追い対決に挑むクォータマス博士役のブライアン・ドンレビィは日本の「大怪獣ガメラ」のアメリカ公開版にも主演しています。
Quatermass (W/Book) (Dig)
「必殺のブリティッシュロック」(復刻盤)で入手したThe third Ear bandの宣伝で見たQuartermasのジャケットで欲しいと思いましたが、買い損ねて云十年、ようやく音を聞きました。三人になったKing Crimsonのような音の構成とELP風のボーカルでなかなか楽しい音です。出来ればアナログ盤(LP)で欲しい音源です。中のブックレットがMYST風なのも楽しいです。
Quartermass
カルトレコード特集などでいわゆる「バカ音楽」として紹介されることが多いCDですが、真面目に聴くとなかなか奥の深いアルバムであることが分かります。キーボード、ベース、ドラムのシンプルなトリオ編成ですが、オーケストラを導入したり工夫が見られます。しかしラストの2曲のボーナス・トラックはちょっと手抜き?