おちけん (アクションコミックス)
ん〜ぶっちゃけヨンコマである必要がないお姉さん三人の落語研究会の話です。才能有るけど、人前で絶句してしまう加藤さんと落研の顧問である瀧川鯉太郎師匠の孫であるマチコさん、新入部員の訛りが酷いアンナさんの三人がメインです。加藤さんは両親が離婚しており家族がよく分からないと学生落語大会前に師匠に告白しますが、師匠が『自分がこうだったらいいなァと思う世界を演じれば良いじゃねえか』と諭され、演目の『子別れ』を見事演じます。決して現実の世界では自分の環境は救われたわけではないけど『子別れ』の中では夫婦は仲直りして観客席から拍手を受けます。ここのくだりはかなり泣かせるシーンで、イチオシですね。師匠の年季の入った芸の描写も良かったです。最初に言ったヨンコマである必要がない展開だから、敢えてヨンコマにするなら、それに応じた演出をしてくれたら良かったのに、とソコが残念でした。
PEACH!! 2 (まんがタイムコミックス(オールカラー版))
絵も良しネタもギャグも良し、とにかく良い漫画です。
しかしこの漫画の真骨頂は
食べ物が美味しそうに描かれている事ではあるまいか。
日本一食欲の増す漫画かもしれません。
鉄子の旅 VOL.1 [DVD]
個人的には「ハイテンションのオタク」と「ローテンションの一般人」の違いを際立たせ、そのギャップを
面白がる作品の一つだと考えています。
過去にもこの形式の作品は何度かアニメ化されていますが(「げんしけん」「大魔法峠」辺りかなぁ?)、
成功するか否かを決定付ける最大のポイントは上記両方に感情移入できるリアリティだと考えています。
その点、この作品の場合、実在の人物がモデルになっている事もあり「こういう人いそう」という類の
リアリティは抜群にある。
また、一般的にオタク側がボケて一般人が突っ込む形式ですが、これ良く見るとオタクの横見側からも
突っ込みが入ってる(オタク理論でですが)ベクトルが両方向に「ギャップが大きい」
オタクの人もそうでない人も親近感が持ちやすいのはこれだろうと踏んでいます。
話の流れ、声優の演技、音楽にも問題なく最高評価して良いと思ったのですが、そうしなかった理由は
やはり、画柄が汚すぎるからです。
作中でも言ってる訳です「窓から見える風景が鉄の醍醐味だ」と。
分かってて、これはねーだろの判断で最高評価回避にさせてもらいました。
おりんちゃん 2 (アクションコミックス)
1,2巻と続けて読むとわかります。
おりんちゃんの世界は今の日本が忘れそうなものがいっぱい。
かなりシュールでかわいくけなげなおりんちゃんの物語は郁子ちゃんの再生物語でもあったのですね。
ラスト、ちょっと感動しますぜ!
PEACH!! 1 (まんがタイムコミックス)
赤色を主体とした二色カラー本で、温泉情緒たっぷりです。
この温泉は、高校のクラブ活動として運営されていて、女将は女子高生です。
それにしても、女将の広能の食に対するウンチクの幅広さには、感嘆させられます。
おそらく、著者自身が、食と温泉旅館に対する、造詣が深いのだと思います。
本書のギャグで、かなりの温泉通になれるのでは?と思います。
温泉宿「桃の湯」の名前の由来は、まさに桃源郷だから、、、ではないらしいです。
それは、桃のピーチと関係していますが、本書を読むと分かります。
女将の広能は、常連客の岩井が好きなんですね。
岩井が帰った後の広能は、まるで、気が抜けたサイダーです。
独特な雰囲気の絵と、ウンチクがらみのギャグが傑作。
卓越した一冊です。