車のいろは空のいろ (ポプラ社文庫―日本の名作文庫)
活字を読み始めた子供さんに贈りたい1冊です。
この本をモチーフに、松任谷由美や中島みゆき世代のシンガーソングライター
谷山浩子さんがCDを出していました。(猫の森には帰れないというアルバム
に収録。今もあるかな?)
懐かしくも心に残るタクシー運転手松井さんが遭遇したエピソードが書かれて
います。
見知らぬ土地にいくと今でも青いタクシーはないかと探します。大人になって
から読むと、子供の頃には読み取れなかった、人間が感情の動物であることを
思い知らされる1冊でもあります。
夢みる力
今回はかわいくてやさしいイメージの曲が多くて全曲が聞きやすいです。特に「何かが空を飛んでくる」と「おうちでかくれんぼ」はお気に入り。
暗くて怪しい不可思議な曲がないのが物足りないという方もいるとは思いますが、ほっこりした気分になりたいときや、子どもや家族と聞いたりするのに、こういったアルバムの存在は嬉しいです。
スタジオジブリ・プロデュース「コクリコ坂から歌集」
歌集シリーズ最新作はジブリ主題歌第二弾ということで、期待を裏切らない出来栄えである。ゲドが陰の世界ならば、コクリコは陽の世界観、かろやかで、清涼感もある歌いっぷりだ。稀有な歌声の歌手だが、かなり音域が狭い。そこをファルセットで切り抜けるテクニックが『春の歌集』と比較しても成長を感じさせられる。英語歌唱のアルバム3枚と歌集シリーズ4枚の計7枚というディスコグラフィーを持った手嶌葵は、そろそろネタが切れてきた感もある。いよいよ次回のアルバムが、本当の正念場という気がしないでもない。映画ソングのカバーもいいが、そろそろ本人が好きなエラ・フィッツジェラルドやサッチモのカバーなど、〜I love Jazz〜シリーズ、あるいは日本のナツメロや唱歌を歌うアルバムなどを、ファンとして夢想し始めている。がんばれ、葵ちゃん!!