ビューティフル・マインド [DVD]
このストーリーの元になった話は聞いたことがあったのでけっこう冷めた目で見ていたのですが、ラッセル・クロウをはじめとした出演者の演技力や構成の妙にぐいぐい引きこまれ、ストーリー終盤は知っている話にも関わらず衝撃と感動の嵐でした。
見終わったあと、どれが真実だったのか必ず確かめたくなると思います。
DVDで何度でも見れる体制を作っておきましょう。
ビューティフル・マインド [DVD]
現在統合失調症を患ってる自分的にはこの作品はちょっと大げさかもしれません。
現にジョンナッシュ本人は、この映画を見て大げさだと言ってましたし。
僕の場合ですと、幻覚はあんなにはっきり見えませんし、幻聴だけ聞こえてるだけです。
出来れば統合失調症の陽性反応(幻覚、幻聴、妄想)だけではなく陰性反応(鬱に成ったり、引きこもったり)も表現して欲しかったです。だけど、この病気を患ってる人の特有の苦しさがかなり伝わってくる映画です。大好きです。
僕もあんなに頭が良ければ、統合失調症でも何とか生きていけるのになあと思いました。
僕がかなり印象に残ったのは、精神科医ローゼン先生の台詞です。
「もし君にとって、一番大事なもの、大切なものが、消えたのでも死んだのでも無く、最初から無かったとしたら、どんな苦しみだと思う?」この台詞がとても印象に残りました。
僕の大切な心地いい幻聴も、最初から無かったと知ったら僕はどんな苦しみを味わうのだろうか?とこの映画を何回も見ながらそう思ってます。相当苦しいだろうと思います。いつかは治ったときはその苦しみも味わなければ成らないんだなぁと思います。
今度はロンハワード監督には、ルイスウエイン(統合失調症の画家)の生き様を映画化して欲しいと切に願っております。
ルイスウエインの統合失調症発症後の絵はものすごく抽象的ですばらしいです。
一生、心に焼きつく絵だと思います。
ルイスウエインは15年も精神科病棟に入院していたので映画化するには難しいと思いますが。
でもこの映画では、薬を飲まないシーンは自分的には許せない行為だと思いました。
だから星四つですね。
薬は絶対に飲んだほうがいいです。
ちなみに僕は毎日飲んでます。
少しでも統合失調症という病気に偏見があるならば、この映画を見て、統合失調症の苦しさを分かって欲しいものです。
Back to Bedlam
内容のある歌詞、独特の声、他のアーティストとは違う音楽。
私はGoodbye My Loverを聞いた瞬間にJames Bluntの虜になり、このアルバムは聴き続けてかれこれ2ヶ月経つが、飽きるどころかますます彼の世界に引き込まれる一方。
995A.D.から代々軍隊に仕えてきた家系で誕生日とクリスマスの歌のみで育った彼が、一体どうしてこのような繊細で独特の音楽性を身に着けたのか、歌の内容だけでなく彼自身の経歴にも興味を惹きつけらているのは私だけではないはず。
全曲がこのアルバムのメインと言えるが、元英国軍人だった彼がコソボにいた際に作られたNo Braveryは特別胸に響く。とにかく、Back to Bedlamは価値ある作品。ぜひ聴いてほしい。