何もない僕等 (CCCD)
路上詩人出身という異色な経歴を持つ竹内めぐみさんのデビューマキシ。想像していたより歌唱力もあり少し驚きました。情景も心象もストレートでありながら、余計な脚色がないので、イメージが気持ちよく伝わってきます。何がいいたいのかまどろっこしい歌詞で聴者を煙に巻くような歌詞に疲れている方にはちょうどよいかもしれません。
BLUE~A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI
なかなかいいアルバムです。槙原とかCOCCO、岡村等、聴いて損はありません。だけどどっか物足りないのは、尾崎本人が歌っていないから・・・。本作はアレンジ等21世紀のPOPSになっているのだけど、人を感動させるっていうのは、20年も前の録音の方だと感じます。
プライド DVD-BOX
様々な評価をされていますが、私はこれもステキな作品だったと思います。
木村さんは、”体育会系のハル”をすばらしく演じていられました。
『メイビー』『古きよき女』の台詞は、確かに古くさく感じるかもしれませんが、
私はこのドラマの個性のひとつだとも思います。
いろいろな角度から見ることで、ドラマの楽しみ方もひとつではないのでは。
統計学を拓いた異才たち(日経ビジネス人文庫)
本書は理学書ではなく一般向けの書籍で、数式の類は一切登場しない。
その代わりに人物の事績や挿話に焦点を当てることで、
「統計学とは一体何であるのか」という問いに対する著者の回答を示そうとしているように感じた。
もちろん、本書を一読した程度で全貌を把握できるほど、統計学は浅い学問ではない。
本当に理解するためには本書だけでは足りず、やはり数式に当たらなければならない。
それでも本書には数式からは見えない重要な知見が散りばめられている。
たとえばそれは“多くの統計学者たちが立ち向かい明らかにしようとしたのは世界の成り立ちである”ということかもしれない。
ピアソンとフィッシャーの対立はある意味で主義の違いによるもので、
統計学が一種の思想であり哲学であり、あるいは言葉が過ぎるかもしれないが信仰であることが窺える。
統計学は限られた観測値から“真実”を知るための武器であり、今や使わずには実験の分析を行うことができない。
そして有用すぎるために、現代の私は先達が様々な思索と議論の末に得た成果を、既に保証されたものとして使っている。
背景にある思想と意味を知らないまま、その能力と限界を把握しないまま、単に依存しているとも言える。
使う側としても統計学の根幹をなす思想は知っておくべきで、本書はその手掛かりとして稀有な一冊だと思う。
マクドナルドはグローバルか―東アジアのファーストフード
東アジア数カ国のマクドナルドのあり方を紹介。一見アメリカ的に見えるマクドナルドも、実は地域ごとにマクドナルドのあり方、認識のされかたの違いを知ることができる。