澄江堂主人 前篇 (ビームコミックス)
先年、国内を芥川氏の遺品や原稿が回ったようで、ストリンドベリイという書き込みがあったりして面白かったのを覚えています。
やさしい人柄をコトバで活写するのは難しくて、今まで親族の書いたものよりほかに温かな陽光のようなものを感じたものはありません。
このマンガは、切り絵のような、輪郭のしっかりした画風で、作家の日常も、プロとしての芸術家の世界もどちらもほのぼのとタッチの中に包み込んでいるようです。
奥さんのフミさんなどかわいい感じになっていて、こうなると作風にそなわった「徳」みたいなものです。
これからのことはいよいよ不可ません。よくないことがたくさんあります。
でも、できれば読んでいて心に残るものになってほしいと思います。
100%の女の子 / パン屋襲撃 [DVD]
「フランツ・カフカ賞」の受賞が決定し、
ノーベル文学賞も期待される村上春樹氏。
村上春樹さんの短編小説が
短くても素敵な雰囲気を作り出すように
この映画もわずか十数分で
心地よい気分になれます。
ほかの作品も映画化して欲しい・・・
村上春樹さんの作品が
好きな方は是非一度ご覧ください。
SO WHAT スペシャルエディション [DVD]
なんといっても、夜の駐車場で、4人が演奏するシーンに尽きる。誰もいない場所で、短くも充実した演奏を繰り広げる姿が脳裏に焼きついて離れない。自分もこんな時間にこんな場所で演奏してみたい、それぐらい感動的。
東幹久演じるちょっとニヒルな転校生もハマリ役。高校生活の思い出にバンドを組んで音楽に打ち込み、女の子との淡い恋、受験勉強、挫折・・・。誰もが経験する光景であるが、それだけに共感するところが多く、思わず引き込まれてしまう。背伸びをしない、まさに等身大の青春を描いた群像劇の傑作。