三三七拍子 (幻冬舎文庫)
ヒントという題の話は僕にとって目から鱗が落ちた。僕も小さいころから(たぶん小学生ぐらい)ふと同じような感覚に襲われる。いままでその感覚を誰に説明するわけでもなく、もやもやとしていた。しかしこれを読んでやっぱりいるんだ他にもと思わされたことが衝撃だった。
三三七拍子
爆笑問題のエッセイ第3弾!前作までは、太田さんの子供&学生時代や、田中さんとの関係、さらに爆笑問題の軌跡などが中心に書かれていますが、この3弾では、時事ネタをもちネタとしている爆笑問題らしい政治や知識人、社会に関するネタが増えています。
必ずしも太田さんの意見が正しいとは思いませんでしたが、一意見としてとても参考になりました。対談も充実!
もちろん実生活ネタもあります。
とても楽しめるネタで思わずうなずかされてしまいました!!
あすなろ三三七拍子
タイトルのセンス、突拍子も無い設定、ぶっ飛んだキャラ立てなどはいかにも荻原浩ワールドなんですが、弱小応援部をめぐる日常を通して世代間ギャップや親子の情、ジェンダー問題を描くタッチは、まぎれもなく重松清の世界です。
設定の面白さは買うのですが、エピソードが多めである上に、各シーンの作り方が良くも悪くも重松清的で予定調和すぎ。要は妙に説教くさい。応援とは何か、を伝えるという点なら「小さき者へ」への方がシンプルで良かったです。
作中で気になった点をふたつ。応援団の凄みを効かすためとは言え、関東の大学のOBにそんなに西日本出身者は多くないのでは。もうひとつ、この本には飲酒シーンが多いのだけど、酒を飲む表現に「呷(あお)る」と「啜(すす)る」しかないのはしつこい。もう少しボキャブラリがあっても良い。