暗い日曜日
すごくせつなく心にしんみりきました
このかたの過去の本”死亡推定時刻”はスピーディーに話も進みドラマ化になるらしくすごく楽しみにしているのですが 今回の作品もこれに負けじを取らないくらいの出来上がりだと思います
あまり内容を深くは言えませんが、有名画家の間接的な刺殺事件に隠れる心情には読んでても非常に辛かったけどこの愛情表現に心温まります
また、この担当弁護士もとても感じのいい弁護士で心ひかれました
裁判内容や、言葉の説明もすごく丁寧にかかれてあり、読んでてものすごく読みやすかったし作者の配慮に好感もてました
最後になるにつれて真実が浮き彫りになり手に汗をにぎるくらいラストが気になりました
本を閉じてもこの後がどうなったかがすごく気になり、”その後〜”というものをだしてほしいくらいです
”死亡推定時刻”も絶品ですがこれも同じくオススメです!!
Fantasy Seller (新潮文庫)
『Story Seller』の番外編は、ファンタジーのアンソロジー。平成22年10月に刊行された小説新潮11月号の特別綴込別冊の文庫化されたものだ。おなじみの作家はもちろん、新進作家の作品も良かった。
とても充実したファンタジー小説のアンソロジー。よく読んでいる森見登美彦の作品はもちろんのこと、その他のすでにおなじみの作家だけでなく、この本で初めて読む、新進気鋭の作家たちの作品も、どれも読み応えがあった。
収録されている作品は次のとおり。
・畠中恵 「太郎君、東へ」
・仁木英之 「雷のお届けもの」
・森見登美彦 「四畳半世界放浪記」
・堀川アサコ 「暗いバス」
・遠田潤子 「水鏡の虜」
・紫野貴李 「哭く戦艦」
・石野晶 「スミス氏の箱庭」
・宇月原晴明 「赫夜島」
森見登美彦の作品は、彼の四畳半シリース(?)の原点のような話でファンとしては嬉しいところ。また、宇月原晴明ファンとしては寡作の彼の作品が読めたのも嬉しかった。
名前は知ってはいたが、未読の畠中恵と仁木英之については、なぜ、自分が今まで読まなかったのか分からないぐらい、自分好み。拾い物は、遠田潤子と紫野貴李の作品。まだほとんど作品は出てないみたいだけど、これから期待させる内容だった。
暗い夜、星を数えて: 3・11被災鉄道からの脱出
偶然に旅行中に東日本大震災にしかも福島第一原発から比較的近い場所で被災された作家による、自らの体験のノンフィクション。
乗っていた電車が直後の津波で駅ごと飲まれる、避難後は福島第一の事故に怯えるなど想像を絶する体験をされたわけだ。私事だが、東京に在住していた自分でさえ、原発事故の直後は様子がわからずパニックに陥りかかっていた。間近にいた作者の心境はいかばかりであったろうか?
プロの作家だけあって落ち着いた筆致で、目の前で起きていったことと自らの心の動きが描かれている。
クロノス・キャラバン
2000年にリリースされた本作では、旧ユーゴ、ポルトガル、インド、メキシコ、ルーマニア、ハンガリー、アルゼンチン、イラン、レバノンと世界各地のロマ音楽(ジプシー音楽)に挑戦しています。
悲哀が希望に変わっていくM1、インド音楽のリズムとクロノスの旋律が見事に共存しているM3、メキシカン・ロック・バンド「Cafe Tacuba」のEnrique Rangelが作曲したM4、ルーマニアのジプシー・バンド「Taraf De Haidouks」と共演したM5、お馴染みのライリーの作品を取り上げたM7などが印象的で、それぞれ原曲の持ち味に弦楽の旋律が立体感を与えており、心地よい融合が感じられます。
また、インド音楽への関心が垣間見えるほか、「Cafe Tacuba」は次作『Nuevo』にも参加していますし、「Taraf De Haidouks」も西欧デビュー作となるベスト盤はデイヴィッド・ハリントンが選曲に関与しいるなど、その後のクロノス・クァルテットの方向性が凝縮されています。
本作を聴いて、クロノスと一緒にジプシー音楽を巡って世界一周してみませんか?
ダミア
”暗い日曜日”は世界恐慌時代に自殺者を多数出して
発禁になったという話があります。
全体的に暗い曲が多いですが力強く励まされる曲も
ありますので憂鬱にはならないでしょう。
シャンソンに興味のある方は入門として是非聞いて欲しいアルバムで、
とても気に入ると思います。
ここから入るのが1番ですね!!