中級キリコ・ロンドン
正編に比べるとLondonerとしての暮らしぶりも板についてきた玖保キリコ先生の痛快エッセイ。綴られているエピソードにも幅が出てきています。正編を読まなくても、この続編だけでもお勧めですよ。与えてくれる笑いの度合いはこちらのほうが数段上です。
多チャンネル衛星放送会社SKY、イギリスのNTT的存在のBT、そして小包配送会社パーセル・フォース。この3つの企業がキリコ先生の天敵ともいうべき存在で、つぎつぎと玖保ロンドン家に襲い掛かります。かつてのイギリス病を髣髴とさせるような、のんべんだらり・無責任・お客二の次といった壊滅的仕事ぶりは唖然とさせられると同時に苦笑させられます。他人事だから笑っていられるけど、やっぱり日本人ってちゃんとしているよなぁという気になります。
本の後半は、その言動のやんちゃぶり不可解ぶりが宇宙人的である息子クンにふりまわされるキリコ・ママの奮闘子育て日記となっています。「あとで、とは言わない」「ウソはつかない」を育児方針として自分を戒めながら、言うことを聞かない悪ガキに接するママの姿には涙ぐましいものがあります。異国で生きる日本人漫画家ママならば、日本で暮らす以上に気苦労も多いでしょうに。それでも子どもの成長を慈しみの眼差しで見つめ続けるキリコ・ママをぜひとも応援したくなる一冊です。
オランダ(イラスト会話ブック)
英語が堪能なオランダ人。たどたどしいオランダ語で話しかけると、親切にも英語で答えてくれたりします。こちらが苦労してオランダ語を覚える必要もないので、オランダ語を勉強する意欲が萎えることも。ですが、現地を訪れる際には、少しくらいは予習をしておきたいですよね。この本では、日常生活で使われる単語や簡単な文例を紹介しています。最大の特徴は、オランダ語・日本語・英語の3ヵ国語で記載されていること。かわいいイラストやカタカナでの発音表記もあります。また、10ページほどですが、日本人の生活や文化をオランダ語で紹介しているので、オランダの方へのプレゼントにもいいかも。ちなみに、この本、私の旦那(オランダ人)からのプレゼントでした(笑)ハンドバッグに入るサイズなので、通勤途中に読んでます。気楽に読める一冊です。
イラスト会話ブック イギリス―イギリス英語
小さいながらも観光にもってこいの英会話入門書!
イラスト会話ブックシリーズは英語がらみでは〜オーストラリア、アメリカ、ハワイ、アメリカ西海岸編などが出てますが、
このイギリス編がいちばん興味深かったです。
アメリカ英語との違いが分かりやすい。感謝です。
イギリスの観光地があったり、イギリスならではの陶器メーカーやサッカーの話題など読んでるだけで旅行気分♪
くぼきりこさんの漫画もちょこちょこ載っていてファンにも楽しめる一冊ですよ。
うっかりママの家計簿 Mac i-PLUS
手で書いていた頃は数字のみの情報でイメージが持ちにくかったんだけど、このソフトを使うと色んな機能があるし視覚的に楽しめて、常に自分の経済状態を把握していることが出来ます。玖保キリコさんのキャラクターもかわいくて長く使っていけそうです。
ロンドン丼 英国暮らしは毎日がドッキリコ!
この手の本は、イギリス礼賛みたいなものが多いけれど、これはとっても公平な目からみた面白本。
小学校から大学までの教育のシステムや、イギリス人のものの考え方や習慣など、分かりやすく書かれています。
キリコさんは長くロンドンに住んでいるだけあって、地元の人々とよくよく交流した上での情報なので、びっくりするようなことでも信ぴょう性あり。
まるでイギリスに住んでいる日本人の友達と話をしているような気分にさせてくれます。
日本の良いところ、イギリスの良いところを、両方ちゃんと書いているので気持ちが良いです。
こういう気楽に読める異文化本がもっと出回るといいと思います。