ヤングハーロックを追え! コスモウォーリアー零外伝(1) [DVD]
「外伝」ですから、本編と登場人物は同じでも、話は繋がっていないのですが…。「余談編」とでも言いましょうか、「ハーロックとトチロー、ゼロ、エメラルダスのある日の午後」といった感じです。舞台になっている星からして「なんの冗談だ?」と思わせますし、あのクールで寡黙なハーロックの会話すら漫才のよう…。いままでの作品では見れなかったハーロックのプライベート(?)な一面が見れて、キャラクターのファンにはやっぱり嬉しいです!絶対お勧め!
ただ、メカ重視のファンには、物足りないかもしれません。アルカディアはおろか(まだ出来てないのですし)デスシャドウ号ですら、ろくに出て来ませんから…。
しかし、30分づつ2枚に分けてこの値段はちょっと厳しい物があるかも知れません。気軽に見たいので、2枚セットにしてもう少し買いやすく欲しい所です…。
コスモウォーリアー零 DVD-BOX
ハーロック盗伐を任務とする地球連邦軍ゼロが追い、追いかけられながらも仲間として、男同士の友情を見つけて行く、松本零士の「男のロマン」ですね。ストーリーは機会化人と人間が共存を始めた頃、いがみ合いながらもここにも仲間意識と友情が産まれます。銀河鉄道999ではすっかり敵対した立場になっていますが、その前、こんな時期もあったんだ、こんな努力もあったんだ、と知る事が出来ます。
お馴染みのキャラ達はまだ若く、トチローの生きてる姿がこんなにたくさん見れるのは嬉しいですし、エメラルダスと一緒のシーンもあって、この二人の恋愛風景が見られるのは嬉しいです。クールでとにかくかっこいいハーロックと反対にトチローは寸足らずでワイルドで荒削りですが、そのどこか情けない態度にも!、細かいことに気を取られない大きな男が隠れているようです。
ハーロック、トチロー、エメラルダスをもっと見たかった!という人にはお勧め。船がまだアルカディア号でないのがちょっと残念ですが、まあ、本人達もそれを目標に頑張っている時期だから仕方ないですよね。
メーテルの出番がほんのちょっとなのは寂しいですが、でも、効果的だと思います。
作画と演出はどちらかと言うとTVシリーズ系と言いますか、甘っぽい感じがします。が、ハーロックもエメラルダスも寡黙でクールになって行くのはこの後なのでしょうから、良しとしましょう。