中村天風の生きる手本―世界でいちばん価値ある「贈り物」 (知的生きかた文庫)
明治〜昭和にかけてこのような人がいたとは。まだまだ、日本には知らない偉人/哲人がいるんだなと。
10年ほど前に中村天風さんの名前をはじめて聞いたときはヨーガ行者というより新興宗教家の教祖のようなイメージを勝手に抱いており
そのときは、著書を手にすることはありませんでした。今回は、いろいろな啓蒙書を読んでいるなかで辿り着きました。

正当防衛とはいえ中学生のときに柔道相手の復習にあい相手を刺殺。16歳で軍事スパイとして日露戦争で活躍。
30歳で結核になり「病んだ心」に救いをもとめアメリカへ。各界の著名人にあうも答えは得られず、そんなときにヨーガーの聖人にあい2年半の修行を行う。
知れば知るほど映画にでもなりそうな人生だが、こういった人は今の日本でドラマになったり紹介されたりすることはあまりないのだろう。

どの本にも書かれていることではありつつも、それをもっと強い口調で切実に気づくよう何度も仰っているのが
「すべては心のもちようで、生きていることに感謝。積極的に生きろ。」それしかないと。
身体の病気になっても、心の病気にまでなったら損だし、全く意味がない。
その身体の病気について詳しくなることもない。何故なら、それは心配事を増やすだけだから。
ただただ、今、生きていることを堪能して、感謝して、1日/1日を積極的に生きようと。

私自身、幼いときから孤独を感じ
●人とは競争意識が抜けず
●何をしていいか迷いっぱなしの人生
●自意識過剰
●後悔の連続
今でも気が落ち込むことや無気力になりやすい。
これらの思考が自分に撮って何のためになっているのだろう!?という気がする。

ネガティブ思考のまま人生の大半をこれからも過ごすつもりなのだろうか。
と考えたときに、ひとつの真理に出会えた気がする。

ただひとつ、起きた瞬間に生きていることに感謝する。
「積極的に生きようと」思ってみる。
それだけでも、少し自分自身が変われる一歩を踏み出せたような気がする。

 

行動することが生きることである 生き方についての343の知恵 (集英社文庫)
宇野千代さんは感性が素晴らしいのです。

悪口が嫌いなのは、気持ち悪いから。

自分は健康だ、と暗示をかけていたから、腰が悪くなったり、病気になったことが一度もない。

そんな感性が素晴らしいのです。

それを、今の自己啓発本が無いような時代に、自然に行っていたんだなぁ、と思うとスゴすぎ、と思うのです。


 

生きて行く私 (角川文庫)
明治、大正、昭和、平成と生き抜いた作家、宇野千代さんの波乱万丈の自伝。
この人はすごいね。何がすごいって、思ったらまっしぐら、行動せずにはいられない。朝、テレビを見ていると青森の五戸で、おばあちゃんが温泉を発見したことについて放映されていた。この話を見たとき、宇野さんはたちまち身支度をして山口から新幹線に乗って、上野で乗り換え青森まで行ってしまうのである。
これはなかなか真似出来ることではないが、本書を読むと行動を起こすことの重要性を感じる。
他にも、『生きて行く私』には上手に生きるためのエッセンスが詰まっているように思う。
尾崎士郎、室生犀星、川端康成、梶井基次郎、谷崎潤一郎、山本陽子さん、徹子の部屋、瀬戸内晴美(寂聴)さんとのエピソードなども興味深い。
本書で一番素敵に描かれている人は宇野千代さんのお母さん リュウさんではないかと思ったが、それは多分、千代さんに対して最もよくしてくれた人なのだからだろう。
本書は、文庫で5ページずつ話が分かれているので、持ち運んでちょっとした時間に読むのもいいだろう。

 

愛の旅人.wmv


3月27日、テニスクラブの花見が終わったのち岩国まで足をのばしました。宇野千代生家の「薄墨桜」と錦帯橋を見物しましたが、空も薄墨色に曇っていて今一でした。

宇野千代 動画


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