![]() 娯楽(バラエティ) |
「東京事変」というラベルで売り出すのなら、こういうアルバムを出して欲しかった。
というわけで、期待通りです。 私は「椎名林檎」時代からの一ファンであるのですが、「東京事変」に「椎名林檎」色の強い物はあまり求めていませんでした。 もし求めるのであらば、ソロ時代の曲を聴き起こせば良いのだし。 なので、1stも2ndもあまり満足出来なかったのですが、このアルバムは何度も聞き返してしまうほど気に入りました。 折角素晴らしいメンバーを集めて「東京事変」を謳っているのですから、「椎名林檎」オンリーではなく、メンバー全てを融合した結果を私は求めていました。その要求にぴったり当て嵌まる形のアルバムだと感じました。 今までの魅力はアレンジのみにあった気がしますが、(アレンジは物凄いので)それでは「椎名林檎とその仲間達」で終わってしまう気がして少し悲しく感じていました。 今回の娯楽(バラエティ)では伊澤さんと亀田さんの曲はまさに「椎名林檎」の歌声に合わせたような曲でしたし、逆に浮雲さんの不可思議な曲も林檎さんはきちんと歌いこなしていました。3人での掛け合いも、2人でデュエットしていた曲も、私には心地良い素敵な曲だと思いました。 お互いがお互いを知り、それの上に成り立つ「バンド」という形式に折角あるのですから、こういうアルバムが出来て私は本当に嬉しいです。 あまり「椎名林檎」という先入観に捉われては、楽しめないのではないでしょうか? しかし私も「椎名林檎」ファンの端くれ。一二曲は椎名さんの書いた曲が聞きたかったです。少し毒のあるような。あの感じが恋しいのも本音です…笑 欲を言えば、アルバムの並びも凄く気になります…。そこが完璧であらば、私の満足度は最頂点にあったでしょう。 ですがしかし、この点を取っても私は☆5つにしたいと思うくらいに、素晴らしいアルバムであると評価させていただきます。 次回のアルバムに対する期待が高まる一方です。今度は刄田さんにもなにかしら曲を手がけてほしいものです。(笑) |
![]() Just can’t help it. [DVD] |
ライヴに行った者です。皆さんの言う通り、ちょっとイジリすぎですね。 番場色に染められた?ライヴDVDなんですから、せめて雪国は通しで観たかったです。トークもカットしないでぇー しかし個人的には大好きなので星5 簡単な解説 少女ロボット(カッコイイ) ミラーボール(ナイス!イントロのベースから良いです) ☆C'm'onLet'sgo!(浮雲とのツインボーカル、新たな発見伊澤など) 喧嘩上等(途中、えぇー事変、路線変更したの!?的ですがノープログレム!!楽しいです)、 丸の内(ほぼ僕音のアレンジと一緒) 落日(PVだけど許せるよん) 事変ファンの方々は買ってみてもいいと思う |
![]() 浮世の夢 |
このアルバムを聞くとき、BGMとして聞き流す事などできない。 スピーカーの向こうの宮本氏と対峙するか、畳の4畳半に寝転がって 虚空を見つめながら聞くか、いずれかだろう。 このアルバムは刺々しさと全てを受け入れる優しさを併せ持っている。「ロック」などと言う括りでは語れない叫びがここにある。 |
![]() 浮き雲【字幕版】 [VHS] |
アキ・カウリスマキ監督、フィンランド映画。ともに失業した夫婦が立ち直るまでを描いた物語。演出も画面構成もストイック。だが結構最後まではらはらさせられる。不況による失業や銀行の貸渋りがでてきたりと日本と同じ状況があってなんだか他人事ではない。殆ど笑わない妻が引っ切りなしに吸うタバコは禁煙ばかりが叫ばれる軟弱な現代社会に反抗しているようで痛快。最後のシーンでもタバコを吹かしながら空を眺める姿がバッチリ決まる。不況が気になる中年世代は共感できる映画だと思う。 |
![]() 浮き雲【字幕版】 [VHS] |
失業した夫婦の頑張るお話です。地味ながらこつこつじんわり訴え、現実的ですが、洗練された映像に見える気がします。奥さん役は、「マッチ工場の少女」イリスをやった女優さんでした。あの可哀相な少女はどうなったかな~と気にかける事もあったので、(ストーリーとは関係ありませんが)思わぬ再会を果たした気分で感動しました。 |
![]() 浮雲 [DVD] |
男と女がズルズルと付き合い、こんな相手と一緒にいるとダメになると分かっていても、何故か別れられない。
愛ではなく、愛着かもしれないです。 ロマンスの”ロ”の字も感じさせませんが、 ロマンチックな恋愛より現実的な一つの愛の形だと思います。 女が男を見つめる眼差し、表情、女同士が互いに品定めするような目付き、 また敢えて無視するかのような態度、、、 言葉では表せない、女の複雑な心が感じられます。 主人公の男、富岡(森雅之)は、口では立派なことや、潔いことを言います。 でも、現実の彼の行動は、女にだらしなく、中途半端で歯切れが悪く、自分勝手です。 女とはヤリたいけど、人間関係には深入りしたくない、男の本質を表しています。 ラストシーンはフェリーニの「道」を思い出します。 そう云えば、「道」のザンパノも男の本質を表していたなぁ、と思いつつ、男と云う生き物の”どうしようもなさ”も感じさせる作品です。 |
![]() 過去のない男 [DVD] |
初めて見たカウリスマキの作品でした。ストーリーはさほど凝ったものではなく、映画や小説では良くある話かと思います。記憶喪失になった男が町を彷徨する。自分が何者であるか悩み苦しみ、やがて新しい生きかたと恋人を見つける…そして昔の自分を知ったとき……という流れです。 古典的なストーリーほど、作家の力量が問われます。カウリスマキはこの単純なストーリーの中に、皮肉とペーソスを加え、彼独自の世界を構築しました。セリフは少なめ、知的なユーモア、そして「人生」についての押しつけがましくない主張。まるで昔の日本映画を見ているような感覚に陥りました。大人向けの知的な映画、という印象です。 主演二人の存在感も素晴らしい。日常のこまごまとしたことに我慢し、主張は控えめながら静かに情熱を燃やし続ける役どころは、まさに同じ境遇にある我々サラリーマンへのエールなのかもしれません。 |
![]() 高峰秀子 |
最近では「高峰秀子」と言うと「高峰三枝子?」と勘違いされるほど知る人が少なくなってきました。その理由は見事な引き際にあったのではないでしょうか。「二十四の瞳」の優しくて凛とした大石先生や「カルメン故郷に帰る」の純粋で憎めないおりん。「名も無く貧しく美しく」の健気に生きる秋子。どの高峰秀子にも感じ知ることのなかった才能豊かな随筆家(エッセイスト)としての側面を、変化の激しかった戦前戦後の日本映画界の歩みを豊かな表現と鋭い感性とユーモアで表現していく姿に感動を超えてただ感心するばかりです。日本経済新聞・私の履歴書の有馬稲子さんのお話をさらに100倍面白くしたものがここにあります。 |
![]() 放浪記 (新潮文庫) |
「放浪記」は、林芙美子の代表作であり、昭和5年に刊行されたもの。
本書ではそれに続く「続放浪記」と、戦後に発表となった「放浪記第三部」も併せて収める。 昭和初期の作品だが、今もこの作品を原作とした舞台が森光子主演で演じられ、 45年に渡り1800回以上の上演数を記録。なお継続中となっており、メディアでも取り上げられることが多い。 彼女が書き留めてきた雑記を元とする作品だが、 時系列に整然と編集されているわけではなく、雑然とした構成である。 文体もまた洗練より奔放さを感じさせる。 が、そんな一種”粗雑さ”が、作中に描かれる極限的な貧困と、 反発し喘ぐように生きる強さをかえって引き立てている気がする。 時に彼女の見せるあけすけな情感や、無政府主義的な態度などは、 読んでいるこちらが際どさを感じてしまう程である。 昭和初期の女性がこうまで書くものかと、今更ながら驚かされる。 第二部の冒頭 「私は生きる事が苦しくなると故郷というものを考える〜<略>〜 私には本当は、古里なんてどこでもいいいのだと思う。 苦しみや悲しみの中に育っていったいったところが古里なのですもの」 これが彼女のこの作品を表している気がする。 作中に脚色を指摘されることもあるが、あらゆる意味で彼女の生きる覚悟を垣間見る。 桜島、古里温泉は彼女の原籍地と言われる。 海の見える温泉地。ふるさとに迷う彼女の始まりの土地の名が”古里”であった事は、 皮肉であるようにも、何か運命的であるようにも思えてしまうのだ。 |
![]() 浮雲 (新潮文庫) |
初めての言文一致態で書かれた小説。当時は『当世書生気質』、『滝口入道』など擬古文調の文章で小説を書くのが当たり前だったため、この本は革新的であり、現在でも文学的にも歴史的にも大変価値のあるものであると思う。ただ、言文一致と言っても現代の小説並みではなく、落語っぽくおもしろおかしく節を付けて茶化しているような所があり、擬古文よりはましだが、やはり若干読みにくい。
貧乏ではあるが頭の切れる書生、内海文三を通して当時の風俗を描写した作品。居候をしている娘のお伊勢に惚れてあくせくしたり、免職を食らって職を探して奔走したりと出来事の正確な描写が例の節を付けた文章と相まって芝居かなんぞの様に展開していくのはなかなか面白い。一昔前の言い回しが多く注釈が非常に多いのが気になるが、それ以外は別に古文の教養がなくても何の支障もなく読みこなせる。読みにくいとはいえ節のついた言い回しも慣れれば非常に面白く感じられてくる。細かな感情描写もなかなかのもので、これもいいと思った。 ただ、どうも後の方になってくると、事態の深刻さと文章の軽い調子に少し齟齬が出てきてだんだん興が冷めてくる。一応お伊勢に対する恋愛がベースになっているものの、二葉亭本人の唱えた正確な描写に拘りすぎている感があり、読んでいると面白いかというとちょっと微妙だった。途中で著者が投げ出してしまっている(つまり未完)でもあり、知古との諍いや、職の復帰など片づかないところが多く、自分自身で後のストーリーが予想されるほどのところで終わっているのならば良かったのだが、中途半端で不満が残った。 文学的には価値があると読んでいても感じさせられるところがあるが、残念ながら面白いかと言えばそうでもない。資料的な興味がある人は読んでもいいかもしれないが、微妙なところ。 |
浮雲雅夢
ただぼ~っと流れる雲を眺めてみませんか?^^
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