Nゲージ鉄道模型大事典
鉄道模型大辞典とありますが、内容はレイアウト作成に特化しています。
構成はレイアウトの紹介、レイアウト作成の流れの解説、作成テクニック、その他となっており、その中でも作成テクニックはテーマ別に分かれており、実写写真も掲載されていてとても参考になります。
また、全ページフルカラーで写真が非常に多いため、塗装の参考にもなりますし、眺めているだけで楽しいものとなっています。
ただ、紹介されているレイアウトが既出のものがほとんどな為に星4つとさせて頂きましたが、これは辛い評価であり、以前の同社発行のムックをお持ちでない方には星5つと思われます。
いずれにせよ、この内容でこの値段ならば十分お得と言えますし、これからレイアウトを作成しようとする方はもちろん、作成中の方にも、ちょっと行き詰ったときのヒント集として手元に置かれる事をオススメします。
SOUL RED 松田優作 [DVD]
松田優作の映画人としての魂の記録、そして彼が周囲の関係者や後輩の俳優に与えた影響、そして今の時代に彼の映画に対する姿勢から何を学ばなければならないかをまとめたドキュメンタリー映画の秀作だ。観終わって、彼と同じ時代の空気を吸ったことを誇りに思える。
ブラック・レインのオーディション場面から始まって、後はほぼ年代順に彼の代表作(TV番組を含む)の名場面、彼の肉声、共演監督・俳優、後輩俳優(息子2人を含めて)等のインタビュー、そして彼が手を抜かなかったCF、音楽ライヴの演奏場面までもが、ナレーションが一切ない細切れの映像のつなぎで紹介される。たるみは全く感じない。古い作品の映像もきれいだ。
ただ、映画の構成に関し、3つ疑問がある。
1.特報に登場する優作邸の「大きな花」をなぜ本編に組み込まなかったのか。あの「花」は彼のオーラを凝縮したような凄さがあるのに。
2.吉永小百合のインタビューはなぜ声だけなのか。
3.松田美由紀が出なくていいのか。
その他、出演してほしい人をあげたらキリがない。しかし、本作は高みを目指して疾走した稀代の俳優の足跡を簡潔にまとめており、静かに胸が熱くなる作品だ。
PIZZICATO FIVE JPN
まきさんの声、ちょっとWETでしなやか。だからこそクール。そして我の強さで押すようなことはしないから、いやらしさがない。周りの音と調和する性格があり、音と空間の間にスッとミストのように溶け込んでキラキラ輝いてる。
この、声のスタイリッシュさと調和力があるから、小西さんのアレンジの世界が最大限に存在感を発揮し、ピチカの「心地よさ」が生まれているように感じる。
ヒップな音楽は、特にダンス曲などではボーカルの声や音、歌い方が重いと、聴く側の心の踊り方も重くなるもの。でも、まきさんのフレンチらしい、八分の力で軽快に歌うスタイルこそが、聴くものの心を軽くさせ、ドライヴにいきたくさせたり、ショッピングに行きたくさせたり、甘いものを食べたくさせたり、踊りたくなったりとリスナーをハッピーにさせてくれるのだ。
思えばABBAやアースなどスタンダードの基本も、みなボーカルがいやらしくない。心地よいサウンドを殺さず、その上に綺麗な声を乗せることに集中していた。
1週間で3オクターブの声が出せるようになる本 無理な力を入れずに声域を拡げる驚きのボイス・トレーニング(CD付き)
まともにボイストレーニングなんてしたことがありませんでしたが、この本に書かれていることを丁寧に修正していったところ確かに6日くらいで3オクターブが出るようになりました。厳密に言えば、声の制御ということで声帯の運動について3週間程度別に独学した後だったのですんなり進めたのかもしれません。
それでも1ヶ月程度で1オクターブちょっとしか出なかった声が3オクターブ出たと言うのは驚きでした。誰でも出ている筈の音の出し方を教えてくれた感じでしょうか。
チェック項目が結構細かく、最初は何を伝えたいのか分からない部分もあるのですが、書いてあるチェック項目に素直に従ってやっている内に気付いて、どんどんステップアップしていく達成感もあって続けるのは苦になりません。
「1週間なんてどうせ嘘だろ?」と思っていましたが、逆の意味で題名に騙されたという珍しい本です。
青春歌年鑑 80年代総集編
一言で言うと「さすが80年代!」です。
37曲、勿論全部知ってますし、外れ曲は一曲もありません。
私が10代から20代の頃の音楽は、一番恵まれていたと実感しました。
当時は「ザ・ベストテン」と言う
人気歌番組があり、殆どの曲が番組の常連でした。
個人的には、CDで持ってない「ダンシング・オールナイト」、
「パラダイス銀河」、「DAYBREAK」が収録されている事が嬉しい!
同シリーズの「70年代&90年代」より、遥かに素晴らしいアルバムです。
今の若い人が聴いても、絶対に満足してもらえると思います。