28歳で政治家になる方法―学歴・職歴・資格一切不要! 25歳以上なら誰でもなれる!
知り合い2人から「案外面白くて驚いた」と言われ、アマゾンでも上位にランキングしていたので注文しました。「選挙においては『集団面接試験』で一発採用」「市議会議員の月額報酬一覧」(!)「 20代でも勝てる選挙区の見つけ方」...知らない業界の裏話を読むような新鮮な面白さで一気に読んでしまいました。
「選挙の3バン『地盤・看板・カバン(お金)』がなくても当選できる時代」「90日当選スケジュール」の細かいノウハウを読み、政治家の息子だけでなく、志があるひとが立候補できる環境が実は日本にあったことを知り、少し嬉しくなりました。
- Amebaブログの「マイ・プロフィール」で立候補時のプロフィールを考える
- 演説原稿・政策・公約を書くコツ
1票をもらうためのテクニックは、サラリーマンの実生活でも参考になるものがあり、線を引きながら読みました。
選挙のRPGを体験させてくれる本で、選挙や政治を身近になった気がします。
早朝、土砂降りのなか、誰も聞いていないのに話し続ける政治家候補を見る目が変わるような気がします。
地方議員 (PHP新書)
知事と議員がえらばれるシステムのなかで、議員の役割とは何か知りたくて手に取りました。全国には約8000人の県議員と、3万人の市町村議員がいるそうです。それでいて彼らの仕事は知事、市長の政策のチャックだけ。1年のうちで議会が開かれるには100日にも満たない。いい身分だ。県議クラスでは年収1千万だが、市議は月20万程度の報酬らしい。かれらは非常勤の公務員で給与ではなく、働いた仕事分の報酬を受け取るはずなのだが、どこも月給制になっているのも腑に落ちない。また、多くの議員が地元の顔役、調整役が仕事と考えており、セレモニーや挨拶回りが仕事だと勘違いしているのにも腹がたつ。道州制がさけばれ、地方自治の重要性がますます高まっていくなかで、議会の役割をきちんと定め、画一ではなく地方にあったシステムを構築してゆくことが重要であると述べられている。まさに著者のいう通りなのだが、個人的には地方議員の実状や細かい仕事の内容を知りたかったので、作者の地方自治論の講釈についてばかり(特に後半)は、少々うんざりした。批判するより、実践してほしい。