キル・ビル Vol.2 [DVD]
見た感想ですけど今作はなんか残り物っぽいイメージになりますね。
前作でビルの幹部を倒しまくったので今作はもうほとんど切る相手が残っていません。
又前作のようなアニメになったりなどの変化にとんだアイディアもありませんし、はじめにちょっともみ合う程度で後はほとんどビルとのやりとりで終わってしまいます。
これなら前作をもっと縮めてこっちのストーリーを上手く折り合わせて1本として完結させたほうが良かったと思います。
わざわざ2とか言ってるけど前作が未完だったのでこれと一緒でキルビルというひとつの映画になると。
「キル・ビルVOL.2」&タランティーノ・ムービーインサイダー (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)
各俳優人の経歴、元ネタ関連映画作品紹介等、全体的に映画パンフレットを濃く深くした感じの作りです。
未見の方に配慮したのか作品本編に突っ込んだネタバレ的要素は少ないです。
映画を観終えて登場人物に思い入れの出来た人には多少物足りないかもしれませんが、GOGO夕張の双子の妹のボツネタ、エル・ドライバーとブライドの対決シーンのボツネタ等、この本でしか読めない未使用脚本も収録されていてファンなら買い!の一冊です。
キル・ビル Vol.2
キル・ビルVol.1のサントラと一緒に買ってみました。知っている曲があるでもなし、Vol.2を観ていないので、曲を聴いて思い起こされるシーンがあるわけでもありませんが、楽しめました。
「グッドナイト・ムーン」が私のお気に入りです。
キル・ビル Vol.1 & 2 ツインパック [DVD]
この監督は『現実的』に映像を撮る人ではなく、映像をどのように撮れば格好良いのかという事を考えながらカメラを回すタイプの監督でしょう。
ですから、作品にリアリズムを求めてはいけないかも知れません(写実的とか現実的な『何か』を求めて、彼の作品を楽しむ事も勿論出来ますが)。きっと監督もその辺の観点を心得ていることでしょう。
映画は楽しい@面白い@最高の娯楽だ@少年時代に観たあらゆる衝撃的な映像が大好きだ@という観点で彼の作品を観ると、大変面白いですよ。
キル・ビル Vol.1 [DVD]
結婚式の最中、悪の組織(毒マムシ団とか、そういう頭の悪そうな名前の)に襲撃され、命は取り留めたものの、4年間寝たきりになり、おなかの子供も失った、ザ・ブライド(ユマ・サーマン)。4年の眠りから覚めた彼女は、病院を抜け出して、殺した組織のメンバー一人ひとりに復讐していく。前後に分けられた作品の、これは前編。メインは東京にいる中国人と日本人のハーフで暴力団組長の女、オーレン・イシイ(ルーシー・リュー)との対決である。
一人目のターゲットとの対決、彼女が復讐の鬼になることになったきっかけと病院からの脱出、オーレン・イシイの過去(日本のプロダクション製作によるアニメ)、そして沖縄に飛んで服部半蔵(千葉真一)と出会い日本刀をゲット、オーレン・イシイとの対決のため青葉屋へ…、というところまで、奇想天外な設定だがわかりやすいストーリーがテンポよく展開していき、とても面白かったのだが、さすがに青葉屋の「88人斬り」でだれてしまった。ユマ・サーマンとルーシー・リューの殺陣は、よく演出されていて見応えがあったが、そこまでに出てくる88人のザコとの戦いがワンパターンで長すぎる。首が吹っ飛んで、血がシャワーのようにびゅーっと飛び散るのも、何回も繰り返されて食傷気味に。正直、最後は飽きてきた。
Vol.1はトータルで113分とあまり長くない。もうすこしダレた場面を整理すれば、わざわざ2本に分けずに最後まで勢いよく観られたのではないか?
「なんで沖縄に刀鍛冶がいるんだよ!」とか「機内に刀を持ち込みかよ!」とか、ツッコミどころは満載だが、そういうことを言うのはヤボのバカ映画なのだろう。『北斗の拳』とか『機動武闘伝Gガンダム』みたいなノリで、どっちも私の好きな作品だが、『キル・ビル』は、こんな劇画調のバイオレンスを実写映画でやってしまったというところに新しさがあるのだと思う。しかしこの手のバカをやるためには、バカげた描写に納得できるような世界の設定みたいなものを見せておく必要があるのではないか。それともハリウッドでは「舞台が日本」となれば、こんなトンデモ世界も納得なのか。というワケで☆3つ。