眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎
中年以降になって不眠症となり、悶絶しながらそれでも意識ははっきり保った状態で死を迎える、そんな病気がある一族に繰り返し発生します。
果たしてこれがウイルスが原因なのか、遺伝なのか?
そしてニューギニアのある種族に発生する、クーリーと言われる病気との不思議な類似性。
そしてその病気を追いかけていくと、「食人(カニバリズム)」と言う習慣が浮かび上がります。
現代ではほとんどの種族でカニバリズムは行われていませんが、過去に於いては、どこの種族にも見られるごく普通の習慣でした。これが狂牛病を引き起こした原因と結びつくことを、予想出来た人はほとんどいないでしょう。
そう言った意味ではとにかく衝撃的です。
史上最強の人生戦略マニュアル
正しく生きても生きなくても不運はおきるし幸運もおきる。同様に、戦略的に生きても生きなくても不運はおきるし幸運もおきる。だから人は人生に悩む。いったい何が真実なのかと、どうすれば幸福になれるのかと。生き方の拠り所としてこのような本を人は読む。人生の幸福のマニュアルを探して。しかし行き着くところは、どうすれば幸福になれるかと思い悩む。幸福とは何かを考えずに。それが人間だから。だから、思い悩んでも自立して正しく生きること、これが大事ではないかな。
生命と食 (岩波ブックレット)
今をトキメク福岡伸一さんの著書です。
ここでははっきり牛肉の危うさを
イギリスの肉骨粉の製造過程からはっきり
指摘しています。
一時、世の中を騒がした肉骨粉は
20世紀の初めのころから、製造されています。
これはもはや草を食ませるというのんびり酪農では
間に合わないという処から発生して、
死んだ牛の肉を砕いて食べさせていましたが、
あの石油ショックの時に石油の高騰により、
充分に加熱しない肉骨粉が出回り、
これによって、狂牛病が発生します。
イギリスでは即刻、販売中止になりますが、
これがフランスに飛び火して・・・
そして、アジアへと及んで行きます。
このあとは、この本を読んでください。
科学者の眼で忌憚ない意見を述べています。
しかしながら、抗生物質や変な飼料を使わずに
きちんとした飼育をしている酪農業者もいるので
そのへんも忘れないように
しなければいけないのでしょうね。
この本は人の身体の仕組みを新しい視点で捉えて、
上手な日本語で解説してくれるのに定評のある
福岡伸一さんの本ですが、
これから更に、
『動的平衡』
『ルリボシカミキリの青』
『生物と無生物の間』
などに読み進めて行くと、この狂牛病の
お話ももっと分かりやすくなると思いますよ。