ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国 [DVD]
宇宙空間での鮮やかな映像美とウルトラマンや他の惑星の人々だけの登場で地球人類が登場しない斬新な設定で今までのウルトラ映画とはスケールが違います。
ウルトラマン以外にもミラーナイト、グレンファイヤー、ジャンボットといった昔懐かしいミラーマン、ファイヤーマン、ジャンボーグAがリメイクされヒーローとして登場しています。
泡のように広がる別の宇宙空間への旅はとても神秘的です。
平日ということもあり息子と二人貸し切りで見た映画館で息子は絶叫しながらヒーローを応援していました。
サプライズ的に登場したウルトラマンノアはやはり宇宙の神、最強である事を感じさせるシーンでした。
ラストは年末公開予定の次回作をにおわせるエンディングで夢はさらに続きます。
ウルトラマンは不滅です。
ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国 [Blu-ray]
メビウス以降、どうしても過去の偉大な遺産に頼りすぎの感があったウルトラシリーズ。
今作では、新しいウルトラマン、「ゼロ」と、非ウルトラの新ヒーロー3人を展開することで、マンネリ化しようとしている流れを断ち切ろうとする強い意志が感じられた。
ただ、「過去の円谷ヒーローのリメイク」という今回の「目玉」は、いかんせんマニアックに過ぎたのではないか。
ミラーマンやファイヤーマンのリメイク、と聞いて喜ぶのは、主たる視聴層であるべき子供ではなく、一部の(私のような)マニアだけだったのではないだろうか。
熱心なファンではない一般のお客さんを引っ張ることが出来るのは、「分かりやすい話題性」や「広く認知された魅力」であり、今回興行的に失敗したことが今後のシリーズの展開に陰を落とすとしたら、やはり「マニア受け」を普遍化しようとするのには無理があると感じる。
同時期に公開された、あの特撮シリーズが大成功したのと対照的だった本作品、王道のストーリーや映像の魅力は決して負けていないと感じさせるだけに、「惜しい」と思わざるを得ない。
ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国 メモリアルボックス(初回限定生産) [Blu-ray]
前回の映画はアクションバトルでしたが、今回の映画はアドベンチャーといえる作品です。
ウルトラマンではなく、過去の円谷ヒーローをオマージュした新キャラクターは良い狙いだったと思います。
登場人物もわかりやすい設定で、コミカルさは子供受けがよろしいのではないでしょうか。
では、ここから大きな子供のオタクな意見です。
・海賊はいらん。(おっさん3人の珍妙かつ今風正義の海賊イメージの演技に高揚感が一気に萎えた。神出鬼没な炎の海賊てなんだよ?グレンファイヤーは単なるレジスタンスにしておけば良かった)
・尺が短い。(できればテレビを経て、映画を観たかった。新ヒーローと役者の演技が良かっただけにあっさりしすぎている)
・ベリアル出番少ない(俺たちの光で勝つのもいいですが、あんな販促おもちゃでやられるよりはゼロとのガチンコで決着をつけてほしかった)
無論、新ヒーローの能力やセリフなどでも充分おもしろかったのですが、もう一捻り、大人が懐かしさではなく、おもしろさを感じるものを作って欲しかった。
ですが、遂にウルトラ作品もBDでメモリアルボックス化してくれました。
次回作も予定されているようですし、もう一度ゼロ達に会いたい人は買いです。