モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番
久しぶりに若々しいモーツァルトを聴いた。バイバはやや硬さはあるもののはつらつといて初々しい演奏は好感が持てる。指揮者のヘンヒェンはまだ日本では知る人ぞ知る存在であるが、彼の演奏は、鞭のしなるようなフレージングと典雅さを併せ持っていてたいへん高雅な印象をあたえる(彼の指揮するハイドンの交響曲は一押しである)。このモーツァルトは両者の特徴があいまって典雅ではつらつとした響きをかもし出している。
同時にカップリングされたシューベルトのロンドとハイドンのコンチェルトは圭曲でありながらなかなか演奏されない曲でもある。こちらもモーツァルト同様典雅な調べを持っており聴き応えがある。
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、なつかしい土地の想い出、白鳥の湖より
若手と言えますが、とてもすばらしい演奏家です。
某コンクール1位というのも納得できます。
実力は申し分なしで、たぶんきっと将来は大きく取り上げられるようになるでしょう。
本日、実はその演奏を生で聴いてきたのですが、まさに大器です。
きっとこの盤も数年もすれば再販で廉価盤が出ることになるでしょうが、それまで待っているよりも今は高くても今購入することをお勧めします。