遊星王子 DVD-BOX 大空魔団篇
アンドロメダ座に存在するタルタン星とメトウ星。この二つの惑星は200年もの長きに渡り宇宙戦争を続けていた。この戦いの鍵を握る新兵器は人工放射能であり、タルタン人はその研究に成功した地球の青年科学者・堀田博士に目を付ける。さらにはギャング団のボスでスリーダイヤなる人物まで現れ、研究の秘密が記された5つの本を巡り、タルタン人、メトウ人、スリーダイヤ、遊星王子ら正義の人々の間で戦いが繰り広げられる・・・というのが「大空魔団篇」の大まかな内容です。
序盤はタルタン人、スリーダイヤ、遊星王子達の三つ巴の戦いが展開され、メトウ人が登場して四つ巴の戦いとなるのは中盤以降となっています。このシリーズは各団体の思惑が交錯し、二転三転するストーリーは非常に見応えがあります。ダレる所が全くないと言うと嘘になりますが、個人的にはかなり楽しめたシリーズです。
微妙にキてるタルタン人のデザインや、レトロチックなロボット兵団などストーリー以外でも見所満載です。ただ、第一部や二部でたくさん見られた、大げさなBGMと共に行われる王子の無意味な壁抜けがほとんど無かったのは少し残念だったかも。
オリジナル版 懐かしのアニメソング大全(1) 1963~1967
このアルバムでは創世記の日本のアニメを当時の録音のまま収録しているので、当時を知る大人たちには非常に懐かしいのではないでしょうか。年齢がばれますが私もそういった世代に育った人間なので、こうした企画に出逢うとよだれが出そうなくらいに懐かしく感じます。
鉄腕アトムや鉄人28号などの初放送時はさすがに覚えがありませんが、宇宙少年ソラン、宇宙エース、スーパージェッター、W3、おそ松くん・・・こうしたアニメヒーローたちは当時の小さな白黒TVの画面の中でぎこちない動きで暴れまわっていたものです。当然ビデオなど無い時代、激しいチャンネル争いの中で必死になって見ていた小さな画面。とても短いスペースでは書きつくせない思い出があります。
なお、当時のアニメのオープニングでは鉄人28号や遊星少年パピイ、進めレオ!等のようにスポンサーを主題歌中に連呼するばかりでなく、スポンサー名がアニメ画面に組み込まれたりしたこともあったため、再放送でオープニングがカットされることも珍しくなく、非常に残念に思ったものです。近年でもBSで放送されたビッグXやワンダー3ではオープニングの一部をカットしていました。何と腹立たしい!
それにしても、「戦え!オスパー」ってあの山田太郎が歌っていたのですね。知らなかった・・・。
月光仮面 [DVD]
月光仮面と言えば1950年代のテレビ映画として記憶されていますが、実は当時テレビがある
家はまだまだ珍しかった。私などはテレビの月光仮面が終了した直後にテレビを買ってもら
ったものですから月光仮面にはずっと未練がありましたね。そういう子供たちのために東映
オリジナルの劇場版「月光仮面」がありました。テレビでしか見ていない子どもと、映画で
しか見ていない子供同士が写真メンコなどを見つめて「この月光仮面はちがう!」とわめき
合っていたことを思い出します。テレビと映画の二種類の月光仮面がいたのですね。
映画版の方が結構スピード感があり、今見ても退屈しません。(テレビ版は現代人にはどう
見ても長ったらしい)悪役も当時のベテラン俳優が演じていて引き締まっています。第一部
の悪役どくろ仮面は断然映画版の方が格好いい。第二部のサタンの爪の仮面も映画の方がい
かにも悪魔らしい笑みを浮かべて不気味です。第三部の怪獣コングはおどろおどろしい登場
で子供ながらに心臓がどきんどきんとしたことを覚えています。しかもこれを操る国際暗殺
団の首領が何と加藤嘉(名作『砂の器』(1974年)の親子の巡礼の父親役ですよ)。これは
見ごたえあります。第四部の幽霊党の首領は往年のアクション俳優岡譲二。これにヒロイン
が参議院議員もやった山東昭子。第五部「悪魔の最後」だけはテレビと話が異なっているの
ですが、これは私は見逃してしまった。やっとDVDで見られます。何せ梅宮辰夫さんも出演
しているのですよ。(梅宮辰夫の「遊星王子」もDVDで出して欲しいですね)
1980年代に一度ビデオが発売されましたが、画面がシネスコサイズではなく当時のテレビ
サイズに圧縮されていたのが大いに不満でした。
東映さんには10年前から「今出せば団塊の世代が必ず買いますから」とお願いしてきたの
ですが、月光仮面生誕50年の今がベスト・タイミングかもしれません。スチル写真も入れて
くれているようですが、実はこれが大事。写真メンコ(今でいうトレーディングカード)の
原版なのです。月光仮面の写真メンコは映画版の方が圧倒的に多かったと記憶しています。
さあ買おう、見よう!