アンネ・フランクの生涯
この本の内容はどれも他のアンネ・フランク関連本で読んだエピソードばかりで、
ページ数が多い割には特に目新しい資料や新事実もなく、少し期待はずれだった。
気になったのが、隠れ家の住人たちを密告した犯人についての考証部分。
生前にミープ氏が「おそらく犯人は彼女だ」と言及していたレナ・ハルトホの疑惑にはなぜか触れず、
昔から通説となっている倉庫番のファン・M氏容疑者説ばかり延々と追っているのが古いと感じた。
密告の電話は女性の声だったと判明していて、隠れ家支援者達もファン・M氏は犯人ではないと主張していたにも関わらず、
通説にこだわりすぎである。
アンネ・フランクのドキュメンタリー本として、出来ばえは悪くないが、
この本より『アンネの伝記』(メリッサ・ミュラー著)のほうが内容も資料的にも優れている。
世紀のライブ、女神たちの競演~ディーバズ・ライブ~ [VHS]
アレサ・フランクリンの鳥肌もののパフォーマンスが見れるだけで買う価値あるビデオ。
オープニングではマライア・キャリーがグレイトな歌声でぶっぱなしてくれて、続いてグロリア・エステファンがノリノリのダンスナンバーで体を揺らせる。名前は忘れたが美人で個性的な歌声のカントリーシンガーも登場する。そしてマライアとアレサの他では見れないデュエットへとなだれこんでいく。セリーヌ・ディオンは確かに歌はうまいが無理無理な大袈裟さがチョイさむ。ところが、そのあと、あのキャロル・キングが少しはにかみながら登場して「君の友達」をセリーヌとデュエットして、口直し。最後は全員であの名曲ナチュラル・ウーマンを歌うのだ。もちろん、アレサの迫力の前では誰も色あせる。しゃべりがそのまま歌になっていて、歌がそのまましゃべりになっていて、魂が響き渡る。
ああ、何回聞いても変わらないこの感動!
イマージュ クラシーク~ノエル
クリスマスのオムニバスCDで、有名な曲ばかりはいってます。
「もろびとこぞりて(ハープ)」 「もみの木(ウィーン少年合唱団とオーケストラ)」
「そりすべり(ボストンポップスオーケストラ)」 「ホワイトクリスマス(ホセカレーラス)」
「アメイジンググレイス(テナー合唱)」 「主よ、人の望みと喜びよ(オーケストラ)」
「アヴェマリア(ハープ)」 「フォーレのピエイエズ(ルチアポップとオーケストラ)」
「ああベツレヘムよ(男女混声合唱団とオーケストラ)」 「アダンのオーホーリーナイト(アールライトソンとオーケストラ)」
「神の御子は今宵しも(ホセカレーラス)」 「モーツアルトのそりあそび(オーケストラ)」
「リトルドラマーボーイ(ブラス演奏)」 「くるみ割り人形(オーケストラ)」 「ヘンゼルとグレーテル(オーケストラ)」
「ハレルヤコーラス(男女混声合唱団とオーケストラ)」 「クリスマスキャロル(ギター)」
「きよしこの夜(ウィーン少年合唱団とオーケストラ)」
クリスマスに限れば、私は少年合唱より、大人の合唱のほうが好きです。「今年もいろんな苦労があったけど、一年がやっと終わるよ、みんな、歌おう」という、疲れを吹き飛ばす感じがみなぎっています。
(私はここにベートーベンの「第九」の有名な部分もいれてもらえたら、と思うのですが、そういうクリスマスCDは残念ながら見たことがありません。)
このCDは、「くるみ割り人形」と「ヘンゼルとグレーテル」がちょっと唐突な感じがしますが、その他はいかにもクリスマスらしい、感謝と希望と祝福にあふれています。
クリスマス・キャロル [Blu-ray]
子供の頃、ビデオで毎日見ていた映画です。
ブルーレイで改めて見ることができ、感激です。
ミュージカルになっていないところも魅力の一つです。
主人公のスクルージが、3人の亡霊とともに自分の現在・過去・未来を
見て、本当に大切な事に目覚めていく物語。
子供のころは純粋に心が洗われるような気がして、とにかく感動しました。
大人になった今、作者のディケンズがいかに人の生命について考えていた人であったのか
奥深さにも感心しました。
どのような年齢の人が見ても満足できる作品だと思います。
狼たちの午後 [Blu-ray]
題名から、もっとハードな内容を期待していたが、のんびりした作品。80年代のダイ・ハードあたりと比べてしまうと、ハリウッド映画としては、かなりチープな感じがする。確かに造り物でない、アナログの良さはあるのだが、昔を懐かしむ人たち向け。ブルーレイで見る価値があるかどうか、人によるだろう。