双界儀 (ASUKAノベルス)
双界儀の世界観にハマった人に超おすすめ!ゲーム版のシナリオにかなり肉付けされてます。例えば真武居が荒覇吐を手に入れる過程やみづほが防除班に入るいきさつ、その後立科にされた人体実験等々ゲーム中では語られることがなかったシナリオが追加されています。またゲームにある場面でも台詞が追加されていて意味不明度が減り分かりやすくなっています。小説を読むとゲームは不完全な出来と感じるくらい練り込まれてます。またキャラ達のその後が最後に書かれておりゲームでは名無しで終わった水見君の名前が明らかになります。必見!!
皇なつき作品集「画趣」
中学生の時、爆笑三国志という歴史レビュー本の挿絵を見て、心底惚れ込みました。
折れ目がつく位に何度も見つめて、どうしたらこんな絵が描けるのかと悩みました。
そして、10年経った今、改めて画集を拝見して、
やはりどうしたらこんな絵が描けるのかがわかりません。
草木も、眼差しも、指の先の色も、服の皺ですらも、生きていて、
まるで動き出そうとするような躍動感。
この方にしか出せない、数多な国々の空気に感動します。
アンソロジー表紙等の絵も、興味を持つことが無かったジャンルの物も見れて、
とても新鮮でした。
買って損は無いと思います!
中国帝王図 (講談社文庫)
●絵がいいですね、ほとんどおっさんを描いてるのに清涼感があって、でも少女漫画のような美化過剰ではなくリアリティーもある。装束や手にしている物・姿勢に風情があっていいですね。古の人物まで描いていたのは驚きでした。しかも工具を手にして土木作業、泥臭い仕事をしているのやっぱり風格と品がある趣で大変惹かれました。●本書を手に取るまでまったく知らなかったり概説だけで読んで大して興味も涌かなかった人物について深く考える端緒が開かれて良かったです。●功罪長短両方描いているので余計に魅力的に思えました。特にドルゴン、絵も解説もかっこいい、本当はハゲなのに。これ読まなきゃ世界史の用語集で得た印象「ギラギラしてそうないかにもヤリ手のオヤジ」でおしまいでした。とにかくこの絵と解説を目にすると想像力が膨らみ無性ににもっとその人を調べてみたくなります。●どちらかというと世界史学習中で中国史が苦手な高校生にお薦めです。たぶん無味乾燥な勉強がいくらから楽になると思います。絵が想像力を狭めるのではなく私の場合は余計に想像と妄想と夢想に駆り立てられました。