もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
池上彰さんが2010年話題になった出来事の関係者を呼んで、
質問をするという企画のテレビ番組で、
池上さんがもしドラの著者に「売れたのは表紙が萌えキャラだからじゃないですか?」
といきなり鋭い質問をしていました。
その時は池上さん少し失礼なんじゃない?
と思いましたが、いざ遅ればせながらも購入して読んでみると、
なぜか池上さんの言葉が頭から離れない……。
純粋に小説として読みたい人は100%避けるのが無難です。
小説家を志したばかりの少年・少女が書きあげたけど、
恥ずかしくて他人には読ませられない処女作みたいなレベルなので。
最初二行でそれが実感できる珍しい本です。
さてこの作品の評価を分けるのは用途であると考えます。
前述のように萌えキャラ、青春要素に惹かれて小説として読んだ人の評価は最悪。
ビジネスの簡易入門書として読んだ人の評価は中々高評価。
まあ人それぞれですけどね……。
最初からわかっていることでありますが、あくまでドラッカーの「マネジメント」を
高校野球の女子高生マネジャーの視点で分かりやすく解説した本であり、
それ以上でもそれ以下でもない。
マネジメントも理解でき、青春小説としても面白いという過度な期待はしないのが無難でしょう。
感嘆すべき点はこの本が売れたこと。
出版不況の現在において本を売ることは容易なことではないはずなのに、
そんな時代に200万部売ったというだけでもすごい。
ダイヤモンド社はまさにドラッカーの理念を体現した会社。
もしドラは体現した書籍です。
しかしあの文章はいただけない。
とても読者(顧客)の視点にたって綴ったものとは思えない。
正直、読者に対して失礼なレベルだ。
ディアマンセル ダイアモンドフットファイル(タコ・ウオノメ用)
3年以上使ってますが、全く悪くなってません。
乾いた肌に軽くこするだけで角質がキレイになるので、
いつも入浴前に使っています。私は2週に一度くらいの頻度で
使っています。これのおかげでツルツルです。洗いやすいのもいいです。
ちょっと高いのが難点ですが、高いだけの価値はあると思います。
ちなみにアメリカのセフォラなどでは半分ぐらいの値段で売ってますので、
アメリカに行かれる方は向こうで購入することをオススメします。
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
第二次世界大戦における日本軍の6つの作戦の失敗を分析し、その問題点を現代の日本の組織に敷衍した書(作戦の良し悪しを分析したものであり、戦争の善悪を問うたり、戦争開始の原因を究明したりしようとするものではない)。
事例研究、失敗の分析、現在の日本の組織の分析の3章構成。
1章では、ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦の6つの戦いを分析し、日本軍の作戦や組織の問題点をあぶりだしている。
2章では、これらの6つの失敗に共通する要因を戦略目的があいまいであること、理論的にではなく組織内の人間関係や雰囲気によって戦略が策定されていること、失敗から学ばないことなどを挙げている。
3章では、2章で分析した問題点が現在の日本の組織にも継承されていることを述べている。
20年前に執筆された本であるが、組織論、戦略論として現在でもその新鮮味は薄れていない。
GBA(ゲームボーイアドバンス)ポケモン ルビー&サファイア ミュージック・スーパーコンプリート
シンプルな構成でゲーム音楽が聴けて最高です。
最近の傾向の過渡に色付けされたゲーム音楽に
比べ、聴きやすく楽しくなるのが最高です。
こうでなくちゃ!
シーマン語録 現代人への185の賢言
「シーマン」とは…このゲームを作ったビバリウムの斎藤由多加氏そのもの、
ともいえる(蛇足だが、シーマンの声を担当しているのは斎藤氏本人でもある)。
彼が生まれてから今までに受けた、様々な経験や知識、そして衝撃を受け、
裏切られ、怒り、苦しみ、悲しみ、そして喜んだり…。
こうして彼の血肉となって染み込んだ言葉が、シンプルながらも印象深く、本書の
1ページ毎に刻み込まれているのである。
この本のベースになった「シーマン」は、まだ未完のゲーム作品である。
斎藤氏がこれから人生の経験を更に積む事によって、これからも更にバージョン
アップしてゆくのだろう。その姿も、言葉も。
そして斎藤氏は「シーマン」という奇妙なキャラクターの身体を借りて、
「常識」という名の牢屋で自ら囚人と化す我々と、いつでも腹を割って
語りかけてくれるに違いない。
少し話が逸れてしまったが、彼はきっと良い出会いと別れを沢山巡り合わせてきた幸運な人なのだろう。
そしてこのありふれてそうで無いような、ちょっと不思議な本に出合えた我々も多分、きっと。