Sheol
ブラック・メタルにメロディアスなサウンドを取り入れたナグルファーの現時点での最新作。暴走系のブラック・メタルにメロディアスな音を導入した事により、激しい楽曲に緩急を付け泣きのギターリフを炸裂させています。全曲聴き所ですが、日本盤ボーナストラックが本当にボーナスな内容です。ボーナストラックといえば大半は退屈な内容ですが、このアルバムに関しては二曲とも素晴らしい内容です。特にラストの曲はメロ・デスを彷彿させる曲になっているので、とても感動します。メンバーのメイクも薄塗りでカッコ良い。
パライア
アグレッション、メロディーの質がいままでの作品と比べ物にならないほど落ちている。この作品では以前の胸をかきむしるような悲哀に満ちたメロディーはほとんど聴かれない。自分にはその原因がわかっている、それはヴォーカルのライデンの脱退だ。前作までの悲哀のメロディーはライデンが深く関わっていたと確信している。日本未発売の彼のソロアルバムをぜひ聴いてみてほしい。いかに彼がこのバンドに多くのものをもたらしていたかがわかるだろう。
Harvest (Bonus Dvd)
スウェーデンのメロディックブラックメタルバンド、ナグルファーの5tn。
活動歴も軽く10年を超える、スウェディッシュブラック勢の中でもベテランとなるこのバンド、休止期間をへての3rd以降はコンスタントにクオリティの高い作品を出し続けている。
今となっては珍しい、キーボードをほとんど使わないあくまで二本のギターの絡みによって
叙情性を生み出す、いわばDISSECTIONスタイルのサウンドは今作も不変。暴虐に疾走しつつも、今作ではミドルパートにおけるグルーブ感も加わり、突進しつつもしっかりと聴かせる、非常にメリハリのついた印象を受ける。
甘くなりすぎない程度のツインギターのフレーズも、ときおりもの悲しい美しさをかもし出し
北欧の寒々しさと、暗闇の不気味さを伝える激烈なサウンドは、やはり非常に高品質だ。
なお、彼らのライブが見られるDVD付きの盤もある。