大槻ケンヂ20年間わりと全作品(CD付)
大槻ケンヂの1988年から2008年までの活動が書かれています。
目次や索引がない点は少し気になりました。
本の内容も裏話などが書かれていて面白いですが、私が一番気に入ったのは付属されていたCDです。
LIVE音源らしいですが、どれも名曲ばかりで何度も聴き入ってしまいました。
1曲め、ロコ! 思うままに が2008年1月7日 吉祥寺STAR PINE'S CAFE
2曲め、3曲めの、お別れの背景、Outsiders が2007年7月21日 下北沢MOSAiC
4曲め、おやすみ が2004年9月22日 京都都雅都雅 のものだそうです。
私は、このCDを聴き、是非ともこのようなLIVEに行ってみたいと思いました。
歌詞カードが入っていたら更によかったですね。
オールタイム・ベストアルバム 筋肉少女帯 復活究極ベスト“大公式”
オーケンの歌詞は心にくる
精神が参っている者には尚更だろう
しかしオーケンは結して弱い者の味方ではない
自殺をよしとしない
彼の歌には常に「生きろ」をいうメッセージがついて回るからだ
自分だけが弱いわけじゃない
筋少が影響を与えた人の数がそれをあらわしている
「1人で生きろよ 辛くても死ぬな」
これだけで何人の人の命が救えただろうか?
生まれてきたいじょう
戦え!何を?人生を!
どこへでも行ける切手 初期アルバム1st~8th曲限定ライブSP [DVD]
しかし、大槻ケンヂことオーケンは本当に歌がうまくなった。
昔のアルバムから選ばれた歌を歌っているオーケンは間違いなく、ボーカリストとしての成長が伺える。
というよりも、同じ声の別人ってくらいうまくなってますね。
バンドとしても円熟をむかえた感じのある筋肉少女帯ですが、
過去も良いんだよ、と思わせてくれるすばらしいライブDVDになってます。
聴きたかったあの曲が、このDVDで聴けてよかったですヽ('ー`)ノ
筋肉少女帯自伝
大槻ケンヂ・橘高文彦・本城聡章・内田雄一郎が自らの半生と筋肉少女帯について語っています。
同じエピソードについて、微妙に異なる内容が証言されているところなど興味深く感じました。決別と再結成、その裏側について一端を知ることが出来ます。
「これでいいのだ」「パヤパヤ」「家族の肖像」「日本の米」の未発表音源CD付です。
新人
はっきり言って、期待を裏切られた…。
ファッキン・超・グレート、良い方にだ!!!!!
世の中、再結成バンドのニューアルバムほどダムドに期待を裏切られるものは無い、文字通りに。
今回の筋少のこれも、好きなバンド・心から愛するバンドであるだけに、
「あんまり期待しない方が良いんだ…悲しい思いはしたくないから…」
そう実は思っていた。
しかし!
なんじゃこりゃァ!!!!
良すぎ良すぎ、最高の裏切られ方だよ!
今回収録の全ての新トラックが、過去の筋少を髣髴とさせる!
リテイクのものも、'07化によって筋少からファンへの愛を表現しているぜ!
そういうダブルの意味で、凍結の間、過去の筋少を見続けていたファン(俺ね)にとっては言うこと無い傑作だ!
また、個人的で申し訳ないが、凍結前の筋少は正直好みでない部分もあった。
オーケンの小説と連動するような部分が…。
しかし、この休止期間中にそういう楽曲もゆっくりこっくりと聴き込んできたからか、それらの良さも知らず知らずのうちに体内に沁みていたのだろう。
今回のアルバムにも多いそういうオーケンストーリー的トラック(トリフィド・グル・ロザリア・愛を等)もすんなりと、大きな感動を持って聴けている自分がいる!
正直、全15トラックがかなりのツボだ、この自分には!
もう1週間以上、これしかCDは聴いてないが、当たり前だ。
下手したら、今年はこれ以外もう聴けないかもしれない。
…望むところよ!!!
ところで、ここまで読んで、「つまりはあれか、昔やってたことを焼き直ししてんの?」と思っちゃった方もおられるかもしれない。
それ正解。
しかし冒頭の通り、思ってた以上に過剰にやってくれてるからむしろ潔いし、痛快で爽快、待ってました感ありあり!
気持ち良いぜぇ!