Sounds of Summer: Very Best of
軽快なリズムと心地の良い歌声。
ビーチボーイズを聴いていると心が安らぎます。
当時の活力に満ちたアメリカは戻ってくるのだろうか?
とにかくお勧めのアルバムです。
興味のある人はぜひ聴いてみてください。
昭和のエートス
エッセイだが中身が濃く、何度も読み返して考えることのできる本。
何よりも、いま世間を覆っている俗論に鋭く切り込んでいるところがいい。
特に、教育や大学の在り方がビジネス用語で語られる現状に、
強い危機感を表明している点を評価したい。
今、そういう人間は絶滅しかけているからである。
全てがビジネスマインドで語られるところに、
日本社会における最大の問題がある。
「教師は能力が高くなくてもいい」という主張などは、
「プレジデントFamily」に振り回されている親たちに、ぜひ読んでもらいたい。
今、こういうことを言える人間は貴重だ。
ところで、著者がこのような視点を保持していられるのは、
もちろん力量もあるが、一つには挫折を経験していること、
そして地方の女子大学という、権力から遠いところにいることも大きいのではないか。
お金と権力は人間を堕落させる。
世の中、うまく生きる人間や体制の御用学者が多すぎる。
ペット・サウンズ
私は現在30歳だ。これを初めて聴いたのは15の夏だった。以来このアルバムは私にとって欠かせない一枚になっていた。先ずこの作品の良さを一言でいうなら人間の誰もが持っている哀しみや切なさを見事に表現している。という事だ。メロディー、歌詞、コーラス、全てが重なりあってペットサウンズなんだと思う。よく本とかにはブライアン以外のメンバーはヴォーカル(コーラス)以外してない、なんて書かれているが、ブライアンは他のメンバーのコーラス、声を多大に信頼しているからこそあの傑作を作ろうと思ったんだろう。