ワールド・デストラクション設定資料集
関連図書が片手の指で足りるほどしかないワーデスの設定資料集…というよりビジュアル集といったほうが良いかもしれません。インタビュー以外は文字情報より絵による情報が圧倒的に多いです。
■ギャラリー
ゲーム・アニメ・漫画のキービジュアル、CD/DVDのジャケット絵、ゲームの特典(各店舗のテレカに使用された絵)など収録されていました。
特典絵は素材そのものが掲載されており、カードになるため切られてしまった部分も見れました。
■ワールドガイド&キャラクターガイド
世界観について実際に説明があるページは数ページで、キャラの設定画が大半です。主役6人の資料は充実しており、ゲーム用の設定とアニメ用の設定が同時に掲載されています。
私はワールド・デストラクション -導かれし意思- コンプリートガイドの「設定原画集」でがっかりした人ですが、今回は申し分ありません。大きく掲載されているので細部も見て取れます。四獣聖や獣貴十二師(と変身に使うあの杖など)、小さいながらもラスボスの最終形態前もフォローされていて好印象でした。
キャラの資料で唯一不満点があるとしたらゲームの「赤キリエ」に関する絵が一切ないことでしょうか。緋陽王と融合(?)したあの必殺技の絵すら載ってません…。ゲームの赤キリエの衣装全身は実質ドット絵しかないので、この点だけは非常に残念です。
■アニメストーリーダイジェスト
全13話を1話ごとに見開きで紹介。
見所ポイントの絵コンテにあわせての監督のコメントやイメージボードも掲載。私的にはこれを見て久々にああ、この話また見ようかな〜と思えるものでした。面白いです。
結構ページ数が多く取ってある為、ゲームのみのファンの方には微妙かも知れません。
■スタッフインタビュー&キャストインタビュー
キャストはQ&A方式のメインの6人を演じた8人のインタビュー、スタッフはゲームサイドよりとアニメサイドよりでそれぞれ入っていました。
私的にはゲームで感じた残念な部分や感じた疑問がこれのおかげでちょっとだけすっきりというか納得がいきました(苦笑
唯一の…と帯に書いてあるだけあって、本そのものの作りは丁寧に感じました。私的には大満足な一冊です。
が、できればもうちょっと速く(旬なうちに)出して頂きたかった…。
赤キリエの設定の件もあり、本音は1つ★を減らしたいです^^;
Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection-
まずは曲目リストとボーカリストを書いておきます。
01.Sailing to the World/小峰公子
02.風の約束〜花片の行方/河井英里
03.時の腕/CZECH PHILHARMONIC CHILDREN'S CHOIR
04.Pain/Joanne Hogg
05.CREID/Eimear Quinn
06.光の階段/本間"Techie"哲子
07.Kokoro/Joanne Hogg
08.-Ring-/河井英里,小峰公子,廣瀬多美恵
09.銀色のライカ/みとせのりこ
10.STARS OF TEARS〜やさしく星ぞ降りしきる〜/Joanne Hogg
11.春の子守歌/本間"Techie"哲子
12.SMALL TWO OF PIECES〜軋んだ破片〜/Joanne Hogg
13.Reincarnation/小峰公子
14.希望の名は/河井英里
15.RADICAL DREAMERS〜盗めない宝石〜/みとせのりこ
15曲中、5曲が1998年に当時のスクウェアから発売になったゲーム、
「Xenogears」に絡んだ曲となっています(05,06,10,11,12)。
近年発売になったゲームからは「ワールド・デストラクション(SEGA/2008)」(03)、
「SOMA BRINGER(任天堂/2008)」(08)などから選出されています。
個人的に光田氏の音楽が大好きで、このようなボーカル集で出ると知ってから発売を指折り楽しみにしてきました。
光田氏の音楽は、特に曲の入りに滴るような静謐さがあります。
そこから波紋のように広がっていく調べの心地よさは、どの年代にも共通しており、
懐かしさも相俟ってひたすら聴き入ってしまいました。
(曲の並びも苦労されたと思います。が、やはり最後の曲、「RADICAL DREAMERS〜盗めない宝石〜(「CRONO CROSS」/1999)」では、
もう何度も聴いている曲にも拘らず、
最初のギターのリフで心震えました)
またそれぞれの曲のボーカリストも、本当にすばらしいです。
透明感のある、どこまでも伸びてゆく声。
光田氏の描く様々な色彩に、それぞれの曲のイメージを更に強く与えてくれます。
特に08の多重コーラスは、何度聴いても美しいです。
(全ての曲がゲームミュージックというわけではありませんが、)
やはりゲームの映像と音楽は、そのゲームのイメージとして切っても切り離せないようで、
04や12などは、出だしを聴いただけでエンディングを思い出し、
無性にゼノシリーズをやり直したくなってしまいました。
全体的にどことなく切なくも温かい曲ばかりです。
心穏やかになりたいときなどに聴くとよいのではないでしょうか。
既に知っている曲も、初めて聴く曲も合わせて、
ゆっくり曲にたゆたっていたいと思わせてくれます。
また光田氏自身も拘っての全曲リマスタリングとあって、
既に個人的にCDとして持っていた幾つかの曲も、聴き比べるまでもなく奥行きや音の繊細さ、透明感が増していました。
是非、音を圧縮させることなく、
できればヘッドフォンで聴かれることをお勧めいたします。
Concise Oxford English Dictionary
世界的に有名な老舗の英語辞書。
語義の記述はまさしく簡潔にして明晰で、
さすがに洗練されたものを感じます。
収録語数も24万語以上と非常に多いのですが、
母語話者向けに編纂された辞書のため、
英語学習者への配慮などは当然ありません。
語句の定義に難解な用語が頻出するのはもとより、
発音記号が一部の用語にしか付与されていない、
例文が非常に少ない、といった学習者泣かせの辞書なので、
上級者でなければ素直に学習者向けの英英辞典を使いましょう。