ヘルプマン!(14) (イブニングKC)
扱っている内容は現実に即していてリアル。
だけど話の展開はかなりドラマチック。良くも悪くも漫画的です。
そこをどう評価するかでこの作品への感想は大きく分かれるでしょう。
個人的には最高の一言です。
破天荒な主人公の言動は過激で極端ですし現実にはありえません。
けれども、その台詞はいちいち心に突き刺さります。
介護ってする人もされる人も同じ人間なわけで、
あんまり特別視しすぎないことが大切なのかなって思いました。
利用者も職員も千差万別。
欠点ばかり見ていては悪循環にはまってしまうから、
良いところを見つけてお互いに欠けているところを補い合っていきたいもの。
つまるところそれは理想的な人間関係そのもので、それが介護の根本かなと。
ヘルプマン!(8) (イブニングKC)
8巻の主人公は中堅企業の中間管理職・小宮誠一 49歳。
実家は弟夫婦が継ぎ、父は3年前に他界し母は元気に畑を耕している。妻の仕事も順調。子供は専門学校生。郊外の新興住宅地に一戸建てを購入して穏やかな日々を送っている。
「高齢社会・介護問題」とマスコミは煽りすぎじゃないのか?と思っていた。
弟夫婦が脳梗塞から認知症になった母の介護に疲れて、自宅の前に母を捨てていくように置き去りにする日までは・・・
ある日突然、認知症老人の介護をしなければならなくなったら家族はどうなってしまうのだろう?
これは日本人全体が真剣に考えなければいけない問題だと思う。
ヘルプマン!(21) (イブニングKC)
普通に学校にいくのも良いですけど、ヘルプマンを読むことで実際の現場がどうなのかを克明に知ることが出来ると思います。
へたな教科書よりよっぽど勉強になりますよ!それだけリアルに描写されています。目を背けている部分、これから考えなければならない現状など
自分達の身に降りかかってくることですから!
ヘルプマン!(2) (イブニングKC (77))
祖父が痴呆になり介護という言葉が他人事ではなくなったときいろいろな本を読みあさり、この漫画にたどりつきました。1巻2巻とよみましたが特に2巻は自分にあてはまることがいっぱいで涙がとまりませんでした。そして、介護の本当の意味と家族のありかたを考えさせられ、励まされ、明日への勇気になりました。絵もきれいで、(とてもリアルな描写ですが)、みなさんに、ぜひ読んで欲しい漫画だと思います。
ヘルプマン!(17) (イブニングKC)
今回は、【セカンドライフ編】の完結編です。
とてもリアルに描かれていて、
前回と引き続き、「高齢者」というこれから自分がなっていくものに
対しての認識を変え させてくれるくらい心に響く、良い出来だと
思います。
16巻、17巻と同時発売されており、16巻は子供の頃からさか
のぼり、 定年を過ぎてからの生活に対して、アリとキリギリスのよう
に対照的な 二人がどう生きていくかという物語です。
このテーマは、第二の人生を「末路」ではなく、これからの「未来」を
どう していくのかとして見ていくととても勉強になります。
特に、くさか先生の取材や描き方がとても深く、分かりやすいため
17巻以降、キリギリスさんがアリさんの残したライフプランノートを
頼りに駆け巡っていく打ちに、次々と人間関係が形成されていく
ところは、心があたたかくなりました。
心に残った一言
キリギリスの姉さん「痩せても枯れてもババアになっても・・・・
その人の人生はその人のものなのよ!」
「ひとつずつ・・・・少しずつ・・・・
大切なものを失っても・・・・
主役はあたし・・・それだけはかわらないの」
とても深い言葉でした。
今回のテーマを通して、最近、孤独死がニュースになったり、
非婚が話題になったりしていますが、仕事柄色々な利用者様と
出会います。
その中で思うことは、誰でも年齢は重ねますよね?
その中で、いくつになっても、自分らしく、充実感や尊厳を持って
年齢に制限されることなく、生きる場所や死ぬ場所を選べて、
「生きてて良かった。」
と、思える人生を歩む自由があることが、当たり前になるといいなぁ〜
と改めて思いました。
ただ、これには乗り越えなければならないことが多々ありそう
ですが・・・・
今回は、16巻と17巻でちょうど終わりますのでセットで見る事を
オススメします。(気になってしょうがないと思いますので・・・・(^_^;))
今回も深く勉強させて頂きました。
日々の勉強の上に、より利用者様の幸せを願って・・・・
この本に出会えて良かったです。ありがとうございます。
皆様に良いことがたくさん起きますように!感謝します。
ヘルプマン!(17) (イブニングKC)